(政治)

1) この週末、日本の地震のニュースはほとんど一日中チリのテレビの放映されています。
異常な関心の理由のひとつはツナミが日本からチリに来るからで、昨年2月のチリ地震で痛めつけられたディチャトなど今回も再度ツナミの被害がありました。なんでもチリ全国で60万人が政府の指示を受け海岸地区の家を出て丘の上に避難したらしい。
もう一つの問題は原子力発電所の爆発です。電力不足のチリは原子力発電所を建設したい意欲はあります。地震による被害はどうなるか検討していたところ、この日本地震が起こり、やはり地震国には原発は適応しないとなりそうです。日本ほどの先進国でも地震の影響を免れないのなら、チリで建設した原発はどうなるかと言うことですね。
さて大被害の復旧費用ですが、チリの場合は増税を基本にしました。幸いなことに銅の値段が急上昇し神風になりましたが、その他に資産税・煙草税とかあちこちから税金を取り立てました。
日本の場合は増税する可能性はほとんどなく、世銀などに借りることもなく、赤字国債の大増発になるのでしょうね。がんばれ日本!

2) 欧州・中東の外遊から帰国したピニェラ大統領ですが、最初のニュースは刑務所問題。刑務所が少ないから囚人を恩赦で釈放しようとする政府方針は批判を受けるでしょうね。大統領選挙のとき、彼は今までの政府はグルグル回るドアのように囚人を釈放してきたが、私の政府は違う、市民の安全を重視すると言っていたのですから。
今週、彼が政権を握って1年たちました、金曜日の夜にその特集番組があると言うのでテレビの前に座ったら、確かに特集番組でしたが、内容はピニェラでなく日本の地震でした。

3) 野党連合の停滞
あるテレビの番組に前大統領のバチェレットが出ました。彼女の政権の最後は空前の人気で終わったのになぜ同じ系統の候補が大統領選挙で敗退したのか、また新しい人材がまったく出ず、未だに野党連合の顔はバチェレットとなっているとの質問を受けました。もちろん彼女は笑ってその質問にダイレクトには回答せず。
すると野党連合も少しは考えなければと、元社会党で、そこを飛び出して大統領候補になったマルコを再び自陣に勧誘しているみたい。1次選挙で、私は若い彼に投票したのですが。

4) ラ・フロリダ区の区長選挙
もう日本の大地震でこんな小さな問題はスポットが当たらなくなりました。
野党連合が投票をボイコットして新区長の選出結果は延期になっています。

5) ウィスコンシン労働争議
続きますね。私は毎日、グーグルで英語、スペイン語そして日本語でこの項目を調べています。共和党労働組合と一般的にはとられていますが、大幅赤字をどう解消するかを真剣に考えればどうしても起こる対立ですね。放置すると最後は年金の停止、老齢者の健康保険、子ども手当てなどの項目で権利の放棄を要求されることが起きえますからね。日本の専業主婦が年金をもらいすぎていたなんか、不思議なほどレベルが低いです。アメリカで起こっている次ぎは日本ですね。チリはその点、しっかりしていますよ。
そうそう英語の情報で、ニュースが一般市民にいきわたっていないとのコメントを見ましたが、日本の場合、マスコミにこのニュースはほとんど出ていませんね。日本には報道の自由はないみたい。グーグルでこの項目を開くと、私のチリの風がでて驚きました。素人の解説でなくプロの解説が読みたいですね。もっとも地震が起こったのでこの問題は当分、凍結でしょうね。