(一般)

1) カトリック神父の年少児の性的虐待問題
サンティアゴのカラヂマ神父は同問題でチリの法廷に立ちましたが、証拠不十分で有罪にはなりませんでした。ところがこれを審議していたバチカンはまったく逆に彼を有罪としました。
バチカンのほうがチリ司法より事実を審議する能力が高かったのでしょうか。法律で有罪にならなくて、バチカンで有罪になれば、刑務所に入らなくても同様の処置になるでしょうね。しかしチリのカトリック界も同神父を庇う動きをしていただけに司法関係者と同じくこれからの対応に苦しむでしょうね。政治家のなかでも彼を擁護する動きをしていた人間が、騙されましたとコメント。しかし彼は神父を訴えていた青年を嘘つき呼ばわりしていたのですから、いや神父に騙されましたではすまないと思いますが。
この先、チリの裁判所はどう対処するのかな?

2) 鯨の話題
日本の調査捕鯨が中止になったというニュースはチリでも大きく報道されました。読者の声として、チリ海軍が日本の捕鯨船の作業を中止させればよいのにと言うのもありました。まったく非人道的な日本の捕鯨を何が何でもやめさせるとか、日本で鯨の肉は余っていると言うコメントもありました。国際鯨委員会の決定を無視する日本の暴挙は21世紀とは思えないとか。
豚や牛の肉を毎日食べながら、捕鯨は残酷だは笑止ですね。別に私はレストランで鯨肉を食べたいと言っているわけではありません。

3) 音楽祭
イキケやアントファガスタで、国内外の有名歌手を呼んだ音楽祭がありました。その締めくくりはビーニャの音楽祭です。来週から始まりますが、もう今週からテレビのニュースはビーニャ一色です。ちょっとひつこいよと言う気もします。このフェスチバルが終わればチリの夏が終わりです。

4) 夏休みも終わりですね
3月から学校が始まります。テレビに毎日、学用品、制服の宣伝が出ます。父兄にとって頭の痛い日が近づいています。チリではすべて最後の日に処理をするのが普通。つまり明日入学と言う日になって帳面が無いとか、靴に穴が開いているとか大騒ぎするわけ。進歩はまったくありません。

5) 地震記念日
2月27日は昨年28万人の被災者を出したあの大地震の1周年記念日です。震度8.8の大地震の後、余震は尚も続き、震度6.9の大きな揺れが3月、7月、12月、そして今年の2月に起こっています。
結局、被害総額は240億ドルだったらしいが、チリが経済的に立ち直ったのは確かですね。
昨年話題になった人、場所に再度スポットが当たっています。わずか1年前なので誰もあのショックを忘れていません。チリ人の平均例ですが、それ以前は「周りの人を信じている」というのが、地震以降「周りの人は信用できない」と変わっていきました。厳しい現実ですね。
ピニェラは震災地ディチャトを訪問しましたが、デモ隊がでたので警察が厳しい規制をしたらしい。震災地の復興は政府の言うようには実施されていないようです。