(経済)

1) 銅の値段が止まるところを知らず上昇中。
つまりチリの近い将来はほとんど危機的な要因がありません。ただしアメリカの格付けが下げられるとの噂がまた出ていますね。これが実現するとアメリカ国債が暴落となり、ドルを持っているところに悲劇的な影響を与えます。アメリカ国債を大量に持っているのは、日本ですね。
アメリカは貧富の差が激しく世界の見本になれるような国ではありませんから、ドルの暴落は即時、アメリカの影響力に壊滅的な影響を与えるでしょう。どうしてこんな単純なことが日本の新聞には出ないのかな?
香港なんか、本気になって金・宝石などを買っているようですが。

2) 日本がアメリカを抜いて第2位に
と書くと読者の皆さんはなんやそれ!と思われるでしょうが、チリの輸出先はダントツで1位が中国、そしてその次に日本が来ます。2位だったアメリカを抜いたわけです。まぁ中国向けの半分以下ですが。
さてチリの輸入のトップは車ですが、韓国からが首位、日本からは2位でした。2010年の輸出は683億ドル。輸入は529億ドルでした。順調ですね。
今週のチリの新聞に国別GDPで中国が日本を抜いたことを日本政府が公式に認めたと言う記事が載りました。
それから購買力平価(Purchasing PowerParity)のこれからの推移予測が掲載されましたが、現在のアメリカ、中国、日本の順位が2050年には大きく変異し、何と中国、インド、アメリカの順になるらしい。その40年間で日本は2倍にもならないのに中国は6倍、インドは12倍!!!日本はブラジルにも追い抜かれそう。このショッキングなニュースは日本でも報道されていますが、話題になっていないみたいですね。何でかな?もっとも円とドルの関係によってこの購買力は変わりそうですが、1ドル80円が長いですね。

3) 原子力発電所の建設
アイセン地区の水力発電所を巡り、自然保護団体発電所建設関係者が活発なPR合戦を行っていますが、新しい発電所がなければ近い将来電力不足になるのは明らかで、どこにどの種類のダムを建設するか国民的合意が必要です。この段階で今週は原子力発電所に脚光が当たってきました。と言っても国民の合意を得るには10年はかかるでしょうね。原子力による発電は石炭によるそれより半分くらいのコストです。

4) 事務所・アパートの売れ行きが好調で建設業界は2011年中にさらに大きな建設を始めなければいけないとされています。そんなに張り切ってよいのかな?山に登って下の街を見れば、確かに建設中の高層ビルがたくさん目に入ってきます。
株式市場は今年に入ってのんびり低迷で4900ポイントにも達していません。