(政治)

1) 例のウィキリークの機密漏えい問題はどんなものでしょうか?
チリの関連ではアメリカ大使館がバチェレットに関する情報を本国に入れていたのが漏れました。それによると隣国の首脳を彼女がどう評価していたかが分かります。意外にもボリビアのモラレスを彼女は評価していたらしい。
それよりアルゼンチンがチリとの協定を破り天然ガスの納入を拒否した話が面白いですね。それによると前大統領(先ほど病死した)キヒネルは国際条項に関しては素人で国内の人気を気にするあまりスタッフの提言を受けいれて、チリへのガス供給を止め、その分を自国用に廻したと言うもの。それは当時から当然、分かっていたと言えますが、こうして文字になって明らかになるとアルゼンチンは信用の出来ない国だということになりますね。もっともそれは国の問題ではなく大統領個人の資質とも言えますが、いずれにしても重みのない国ですね。
しかしなんだか、誰でも知っているようなことをリークして本当に知りたいことは隠している気がします。例えば現在アメリカはアフガニスタンに侵攻していますが、何故ですか?ビン・ラディンの関係でしょう?本当にアフガニスタンとラディンは関係あるのかな、彼はまだ生きているのかな?もっと知りたいのは911の飛行機自爆によるNYビル爆破事件ですが、素人のアラブ人パイロットがそんな高等な技術を持っていたのか、アメリカ空軍は全く敵の攻撃に反撃しなかったのはなぜかに答えていません。つまりリークしているのはそれほど重要でないことで、アメリカの秘密を暴露しているように見えますが一番大事な秘密を隠しているという結論になりませんか。これでもうアメリカ政府に秘密はないはずですからね・・・

2) ピニェラはアルゼンチンで開催されたイベロ・アメリカ大会に出席。なんでも一番最後に参加とか。それはテレトンがあったのでそれに参加するため出発が遅れたわけです。つまり外交より国内でのイベントのほうが彼にとっては重要だったと言う結論になります。
と言うのは33名の鉱山労働者救出で大いに人気の上がった彼ですが、今週の発表では人気が急落。63%から50%へと何と支持率が13ポイントも落ちました。識者の読みではサッカー協会の会長選挙の不祥事と代表監督の辞任にピニェラが絡んでいたという認識が一般市民に残り、ビエルサを敬愛する国民にソッポを向かれたとなっています。で、テレトンに出席して自分は国民と一緒に障害者支援を応援していると訴える必要があったわけですね。しかし政府の全閣僚が開会式に参加していたみたいですが、そこまでする必要があるのかなと思いました。よほど誰かから国民の声に耳を貸せと注意されたのでしょうね。
しかし前大統領のバチェレットの場合、彼女に個人的人気があったのに政府としては国民の間に支持は少なかった。ピニェラの場合は逆で彼個人に人気はなくても政府は支持されるとの見方があります。どうかな?教育問題で早晩、政府は困難に立ち向かいますが、それによって彼の人気はさらに落ちるでしょうね。
ところでそのイベロ・アメリカ会議はほとんど内容のある討論がなかったようで、これが最後の参加になるブラジルのルラ大統領と先ごろ死去したアルゼンチンのキヒネル前大統領の話がニュースになっていました。
ところで何故スペインの国王がこの会議に参加するのかな?
さっきのリーク関連では、べネスエラ、キューバボリビアが「ワシントンが私たちのボリバール同盟を崩そうと策略している」のが明らかになったとクレームしています。これも別に目新しいことではないですね。

3) 公務員のスト
南のラルコ村に行ったらストで村役場は全部扉を閉めていました。もちろん観光案内所も。給料アップ要求と5千名に上る公務員首切りに反対する戦いです。野党は全力で彼らを支援と言う感じですが、以前の勢いを取り戻すにはこの首切りに反対して労働組合に擦り寄るという側と、それは単に左翼化としてキリスト教民主党は反対しています。上手く行かないものですね。
先週発表されたサンティアゴの地下鉄ストは政府も踏ん張って、臨時雇用とかで運転手の数を確保し、今週のサービスは4号線以外は営業を持続。組合側は経験の少ない人間を運転手に起用するのは危ないと反対していますが、事故は起こっていません。ただ人数が少ないので日曜日は全線ストップになります。(と発表されましたが夕方になって1号線は少し動いた見たい。やっぱりカトリカの試合を見に行くファンを助けるためかな?)
運転手で組合に入ってストに参加しているのは60%とか。