(経済)

1) チリ経済が順調に伸張 
なんでも今年の経済成長は第3四半期には7%のアップ。これに関連して個人消費も順調で、今年は過去15年で最高になる由。通年でも10%アップらしい。
2月の大地震の後、今年の見通しは厳しいとの予想と全く異なり、継続的に上昇しています。
中銀は公定歩合を3%に設定。2.75%から0.25%の上昇です。今年に入って小刻みに上がっていますね。インフレ予防とか。
為替のほうはほぼ同じですが、ややドルが上昇して1ドル490ペソに近づいています。

2) 株式市場
先週サンティアゴの株式市場は5000ポイントを越え、伸び続けと書きましたが、今週は一休み。しかし本当に笑ってしまいます。欧州危機が世界の数字を下方に書き換えましたが、アイルランドがおかしいなんて別に新しいニュースではありません。つまり誰でも知っていることを利用してこの下落を導いたわけです。「じゃ明日にでも世界の株を下げようか」と誰かが話し合ったのでしょうね。つまり、これが一段落してまた上昇を見せてきた局面で、次はポルトガルに危機到来と流してまた世界中の株が下落。そのたびに儲けるやつがいるのでしょうね。

3) 火力発電所建設
第3州、コピアポの南西に建設予定のカスティジャ発電所は環境破壊につながるとコピアポの地方裁判所で否決されました。ところが今週、最高裁判所の判定は環境汚染の元凶となるなら発電所は認められないが、その問題の程度が軽減されるなら全面的な建設中止を必要としないと、なんだか建設を容認するかのように変更されました。この先どうなるかな?政府は一時は一般市民と共に汚染反対を叫びましたが、これでスタンスを替えるかもしれませんね。
44億ドルの投資で2354メガワットを発電する計画です。