(経済)

1) チリの株式市場は好調の一言ですね。最高記録を日々書き換えるようなすごさ。何しろ今年に入って新記録を書き換えたのは62度とか。年初から約40%も上げもう5000ポイント目前ですね。
しかしアメリカのダウジョーンズも好調と言うのが笑ってしまいますね。今週、グングン飛ばすのを不思議に思っていたらアメリカ国債を身内が買って、それを背景に平均株価が上がったらしい。何それ?って言う感じです。
しかし中国はアメリカ国債を買ったり売ったりしながらアメリカをおちょくっているのに、日本は何とアメリカ国債残高9兆ドルのうち3分の1を保有して、それを手元におかず、アメリカに保管してもらっていると聞きました。それでは日本はアメリカ国債を売りたくても売れません。「藤尾さんも分かってないね、アメリカ国債を日本が売れば、日米経済の破綻になりかねず、そんなことは金輪際出来ませんよ」と言われるかもしれませんが、それなら中国はアメリカ国債を経済的な理由で売買しているのに、日本の場合は税金もしくは寄付金としてアメリカに渡しているのですか?日本の現状はそんな余裕のある状態なのかな?

2) チリの風にはいつも銅の値段の話が出てきますが、金だってすごいですね。1オンス当たり08年の11月に715ドルだったのに2年後、もう1400ドルですね。2倍?何でも2000ドルまで行くだろうと推定されているらしい。一部の大富豪と中国の思惑がこのすごい数字の始まりと書いてありましたが、そんな簡単に百万長者が億万長者になれるわけですか?                             しかし世界を動かしているのはほんのわずかな人間(組織)なのでしょうね。オバマが選挙に負けてひどい目にあっていますが、それも彼が無能とか意欲がないのではなく、彼の上の組織が彼を自由にさせないのでしょうね。もちろん、彼がそれを嫌って、マイウエイでやれば、暗殺が待っているのでしょうか。ピニェラの場合、かなり個人的な好き嫌いでやっていますが、チリと言う国が小さいので、オバマが受けるような圧迫は無いのでしょう。

3) 為替のレートですが、一時ペソ安(ドル高)に傾きましたが、今週は1ドル480ペソを割るドル安になっています。これに関して大蔵大臣のララインは「ドル安は世界の問題でアメリカの景気が立ち直らなければ問題解決にはならない。このドル安で最も影響を受けるチリの農業関係者への対策は既に手を打ってあるが、更なる調整が必要ならそれも検討したい。」またバチェレット時代の前大蔵大臣べラスコの批判に対しては、「バチェレット政権は国民総生産対比1%のプラス財産で始まったのに、政権最後は3.1%マイナスで終了している。」つまりピニェラ政権は収支を考えず、大盤振る舞いをしているという批判は当たっているのだろうかと逆に質問、また地震関連でローヤリティ税など臨時税収が見込まれるが、それを通常決算に関連させて使用しているとの批判に対しては「全くの誤解だろう。地震で崩壊した橋・道路などの建設関連を通常経費と見ているからだろうが、それはどうかな?」どっちが正しいのでしょうか?

4) チリからの海外投資も活発で、この9月の数字は過去14年で最高とか。投資はブラジルとペルーに集中している由。