(経済)

1) 相変わらずチリ経済が好調のニュースが続いています。失業率が下がり、もう8%、一般市民の購買意欲も高め安定です。9月のスーパーマーケットの売り上げが過去6年間で最高、家屋の販売も前年対比20%のアップとすごいものです。
株式市場は今週一本調子で上昇し、とうとう新記録で4900ポイントを越えました。何しろ今年に入って37%の上昇とか。何でここに投資しなかったのかな?と私は悔やんでいますが、いつもそんな上手く行くわけがありませんよね。
ランチリが再び、同業者の買収を計り、この調子では南米制覇はまもなくですね。何でそんなに強いのかな?機内でのサービスは最低だし、航空運賃も特に安いわけでもないし、ボリビア向の便なんか、これ以上無いというほどひどい時間帯なのに。

2) 世界の経済汚染状況
商売に賄賂はつきものですよと言うのはどの国かと言う調査ですが、いつも同じでデンマークニュージーランドシンガポールがクリーン度の上位を占めました。チリはラテンアメリカでトップの21位。前年より4ランクアップで、賄賂が減少しているようです。日本は17位で前年と同じランク。この統計では日本のほうがチリより賄賂が少ないようですね。私の感じでは逆なのですが。南米10位で最悪はべネスエラ、しかしチャべスは同国をひどい状態にしていますね。

3) 日曜日の新聞にべラスコ前大蔵大臣のコメントが掲載され、ピニェラ政権の経済政策は諸外国のそれと似て自国の経済力を超えた支出を見込んでいるとし赤字増大を懸念しました。バチェレット政権ではそれを厳しく戒め、実力を超えた予算を組まないことを基礎にしていたというわけです。もっとも2月に大地震がありました。その被災者救援を実施するための大規模な援助を政府は認めないわけにはいかず、その一部を好調なマイン産業に分担してもらおうと言うのがローヤリティ税なんですよね。もちろん、私は両方の考えが理解できます。

4) サーモン業界
2009年から毎月のように前年対比で売り上げを落としていたサーモン業界ですが、2010年の3月から、少なくとも伸びはなくても落ち込みを記録していません。つまり輸出は前年と同じ水準を維持しています。しかしビールスISA関連で、政府が環境汚染対策や対ビールス方針を打ち出したことから、これがすべて適応されると生産コストが30%上がると見られています。しかし業界は昨今サーモンの価格が上がっているので30%のコストアップでもなんとかやっていけると考えているらしい。しかしこのサーモンの話と鉱山の話が良く似ていますが、チリの土壌なのでしょうか。周りの迷惑を考えず、自分の利益だけを優先すると言う・・・・。