(政治)

1) 国連総会
国連総会に出席したピニェラ大統領はそこで演説の機会を得ましたが、ありきたりのもので大きな反響を呼ぶものではなかったようです。その前に国連総長に会った彼は前大統領(バチェレット)を国連機関の女性関連局長に任命していただきありがとうございますとコメントしたが、バチェレットはそれを全く気にもかけないようで相手にせず。
さて今週の新聞に彼とその政権を世論調査した結果が発表されましたが、それによると彼を評価するとするのは毎回上がってきて、今回は60%まできています。その政権を素晴らしい、思っていた通りとするのが70%で、想像以上にひどいは24%でした。各項目ではマプチュ問題、地震復興、生き埋め労働者の救出、200周年記念行事などが高い評価を得て、犯罪撲滅作戦と病院・医療保険案件が一番低い評価になっています。で、人気のある政治家は与党側ではラビン、野党側ではバチェレットとか。全く替わりませんね。そのバチェレトですが10月に本がでます。「バチェレット  男の世界に生きる」ですが、彼女の政権がどう運営されていたかが書かれている由。トランサンティアゴが開始されたときの混乱で、彼女の政権は最後まで持たないと考えられたこともあったのに、なんとか時の運輸大臣の変更だけで切りぬけたらしい。永遠の(?)人気が続くのかな。

2) マプチェ問題
もう70日以上も絶食ストが継続中ですが、よく誰も死なないものですね。それだけ食事を絶つと、体調の悪い人間は生命の危機におちいると思われますが。
問題の解決・軽減のための委員会が実施され、マプチェ、カトリック教会、そして政府が参加しました。政府側はマプチェ代表にこのハンガースト中止のための提案を出しました。翌日のマプチェ側からの最終回答は・・・回答なし。この程度の乙波ではストを中止するに値しないとか。フーム、強気。
しかしニュースを聞いていると、以前の政権がテロリスト法案を設定し、これに相当すると見られる犯罪行為を行った人間を政府が起訴し、軍事法廷で裁かれることになるらしい。現在ハンガーストを実施しているのはこれに該当する犯罪者。しかし軍事政権が終わってからもう20年以上もたっているのに軍事法廷を維持し、それを利用する価値はあるだろうか。
野党側が現政権を批判するのも笑ってしまう、ハンガーストの人間はすべて前政権の仕組みで拘留されているのだから。それらの大臣経験者がモネダ宮殿の前でマプチェ援護のデモを行ったが、どういう神経をしているのかな?バチェレット政権で起訴された人間がピニェラ政権で釈放されるのもおかしな話。      しかし彼らに農場を占拠されたり、トラックを焼き討ちされた人が、ハンガーストを止めさせるために彼らを釈放するのは全く不法だとコメントしていますが、そうでしょうね。テロ行為の被害は通常、損害保険会社は保険対象外とするでしょうからね。トラック屋さんで焼き討ちされたトラックを見たことがありますが、全く使い物にならないほど焼けていました・・・・。