(一般)

1) もう建国記念日の「18」が目の前に迫って、チリ中に国旗が翻っているようですね。今年は特に建国200年をお祝いする行事が組み込まれ例年にも増して大騒ぎです。
しかし来週はお祭り騒ぎが続く中、デパート、スーパーマーケットが週末に閉まってしまうので買い物が出来ず市民が困る事態がおきそうですね。
何でも1週間前の今週から買い物客がその日のために買いだめをしているとか。いやはや。

2) 地下鉱山の事故
サン・ホセ鉱山の落盤事故で700メートルの地底に取り残された鉱員の救出作業は進められていますが、まだ大きく進展したとはいえません。とくにB計画と呼ばれるプランは一番先を行っていたのに突然機械の調子が悪くストップしています。家族は救助が遅れると不満の様子をコメントしています。
しかし地底でチリチームのサッカー国際試合を見守る彼らの様子がテレビにも報道されていました。日本でもこの事故の報道が盛んに行われていますが、今週、このニュースが1面で報道されていたのには異常とさえ思いました。
また救出用の掘削作業が行われている場所の近くで被害者の家族が集まるところを訪問した同地区選出のアジェンデ議員に、家族が「あなたのお父さん(元チリ大統領で73年の軍事革命で死亡)には本当に世話になりました」などと声をかけたと新聞に書かれていたのには驚きました。確かにその朝日新聞の報道は普通のチリ人の認識とはかけ離れていますね。

3) マプチェの争い
もう毎週のようにマプチェの反乱が問題になっていますが、現在は刑務所に留置されている彼らがハンガーストを実施し、生命の危険があると報道されています。何でももうストに入って60日にもなるとか。彼らを支援するグループは「殺人を犯しても2―3年刑務所に入るのが普通のこの国で、トラックに放火したテロリスト犯として10数年の刑を受けるのは納得がいかない」としています。野党の国会議員が何人かそのテムコの刑務所でストに同調しようとして排除されました。さらに旧与党側の社会党などの人間が私たちが政権を持っていたときに彼らの行動をテロリスト扱いしたのが間違いだったとするなど混乱の極み。ただ60日もハンガーストをしているならやせ衰えていると思えますが、テレビのニュースで見ると彼らは元気一杯で、何が本当なのか良く分かりません。ここは自分たちの国だと、現在の地主を力づくで追い出そうとするのは正当な手段とは思えませんが。
もちろん彼らに家屋や機械類を壊された家族は、事態を深刻に見守っており、加害者の彼らが被害者の振りをするのはいかがなものかとしています。
同じような問題がイースター島でも起こっており、島のホテルを占拠していた島民が警察により排除されました。しかしその後、別の島民がまた同ホテルを占拠したとか。イースター島の島民は自分たちをチリ人とは思っていませんからね。テレビの番組で島民がラゴス政権は島民との対話の場所を設けたが、全く進展なし。続くバチェレットも委員会の設立までは行ったが全く進展なし。つまり政府の窓口は開かれているから話し合いが大事と言う決まり文句は全く意味がないことを証明できると切り捨てています。イースター島はチリのコロニーだったとすれば国連などでは島の独立を認めるかもしれませんね。しかしイースター島で特別措置をするとマプチェ問題にも影響するし。