(一般)

1) 犯罪率
昨年べネスエラに行ったとき、カラカスの怖さはヨハネスブルグと並ぶ世界トップレベルと感じましたが、確かの今週発表の数字でもそれが確認されました。人口10万人当たりの殺人事件はべネスエラが南米トップで41人、2位はコロンビアで36人、続いて何とボリビアが29人。殺人の多そうなブラジルは4位に留まり24人。チリは下の方で2人でした。こんなところでトップに立ちたくはありませんね。麻薬関連犯罪はアルゼンチン、コロンビア、ボリビアが圧倒的でそれらに比べるとチリは10分の1以下の犯罪。ただチリで問題は泥棒が家に入ってくる犯罪で南米2位でした?確かに毎日のニュースでこの事件は良く出ますね。

2) 肥満児問題
チリで肥満児の問題は毎年深刻化をまして行きますが、調査の結果、貧困家庭の子女は裕福な家庭の子供に比べると肥満児になる可能性は2倍だそうです。6歳の児童で貧困層では10%、富裕層では6%の子供が問題を抱えているとか。親からの血筋、食べ物の種類、運動の多少が影響するのでしょうね。
しかし何でもチリの年少児の3人に一人は貧困層に属するそうです。

3) 広島の原爆式典
チリの新聞・テレビに広島の原爆式典が大きく報道されました。ヒロシマは世界共通の事項と言うことが良くわかります。

4) 鉱山の事故
3州コピアポ郊外のサン・ホセ鉱山で落盤があり、33名の労働者が生き埋めになりました。同鉱山は一時、操業中止処分を受けていましたが、最近それが解除になり、操業していたもの。しかし最初の救出作業は失敗に終わり、残された少ない時間で救出可能か厳しい状況。もう事故後3日目に入っていますが、現在は小さな穴を現場まで開け、そこから空気と食物を投入するらしい。問題は被災者がどこにいるか確認されていないので闇雲に穴を開けています????
同地区は中小のマインがたくさんありますが、その安全性をチェックする係員はわずか2名で、ほとんど安全性の確認がされて状況が明らかになりました。
ところで、ピニェラは外遊を中止し、チリに戻り現場に向かったのは良かったのですが、大多数の生き埋め家族との面談をせずにサンティアゴに引き返したので批判を浴びています。わずか10分かそこら、家族の前で全力で救出作業に当たりますというだけで済む仕事をしなかったのは彼の責任か、彼の日程を作る部下の責任でしょう。彼は特に人情味のある人間ではありませんが、そういう少しの手抜きで反感をかうのでしょうね。

5) テレビ局の販売
ピニェラがまだチレビジョン局の経営権を放しませんが、競争相手の13チャンネルの経営権がルクシック・グループに渡りました。そのグループはチリ銀行や銅鉱山経営で有名で、金があるので多角経営の一環としてマスメディアに入ることにしたのでしょうね。