(一般)

1) サッカー
予選トーナメントでチリは3回戦いましたが、サンティアゴの場合、3回とも集まったファンと警察の衝突がありました。毎回100名ほどの逮捕者を出しましたが、いい加減にしてもらいたいですね。金曜日は何でも5万人のファンがイタリア広場に詰め掛け大騒ぎ。私にすれば試合に負けたのだから、大喜びをする理由が分かりませんが、集まったファンの心理は1次予選を突破したのだから、3試合目の勝ち負けは関係ないとするらしい。警察は薄暗くなる夕方6時までファンの集合を認めましたが、その後は解散を指示し、それを無視したファンの一部が警察に投石、警察は放水で対抗した次第。来週の月曜日、準々決勝があります。その日は祝日なのでファンは仕事・学校を気にしないでテレビ観戦できますが、試合が終わったら、勝っても負けてもまたこの不祥事を繰り返すのでしょうか。

2) 神父の不祥事
カラヂマ神父の年少児への性的暴行問題はチリ検察でも事件として取り上げられていますが、なぜか進行が見られません。一方彼を擁護していた国会議員や町長などがトーンを変えた声明を出しています。例えば国会議員のガルシアは彼の無罪ははっきりしているとしていたのをローマ法王が結論を出せばそれを尊重するのはカトリックとして当然としました。ウン?
話は変わりますが、チリのカトリックは建国200周年記念として囚人の恩赦を政府に要請するらしい。囚人の中でも病気とか特別の事情を持つのを恩赦したいと言うもの。政府はどう対応するかな?

3) 犯罪率    
近年のチリの社会問題は犯罪の増加ですが、各地での犯罪率が発表されました。チリで一番安全なのは4州のロス・ビロスで12%、同じく4州のイジャペルが14%、最南端のプンタ・アレナスが15%などでした。全国平均は34%。私の住んでいるラス・コンデスは33%。つまり3軒に1軒の割合で家族の誰かが犯罪に巻き込まれたと言うわけです。サンティアゴで一番危険なロ・エスペホ区はなんと45%とか。

4) 男尊女卑
世界の統計の数字でどの国の女性は企業のトップに入り込んでいるかが発表されました。なんだか上記の国別経済危機ランキングと似ていますが、1位はノルウェイ、2位はスウェーデン、3位はフィンランドでした。つまり女性のディレクターを多く持つ国ほど経済が安定していると言うことになっていますが、このランキングでチリは最下位クラスの38位でした。39位はポルトガル。40位は韓国とか。フーム。

5) アメリカ大使館でのパキスタン人青年事件
もう随分時間がたちましたが、パキスタンの青年がアメリカ大使館に行ったとき、彼の服から爆薬の粉末が見つかったとしテロリストとして逮捕されました。ところで、そのあと一向に調査が進まず、一応保釈されています。この件に関してチリの検察が大使館関係者から意見聴取をする必要がありますが、アメリカ側はこれは国家機密事項として、チリ検察の事情聴取に応じない方針を明確にしています。しかし本当に外交ってややこしいですね。だれが本当のことを言っているのか良く分かりません。