(一般)

1) ワールドカップが始まりました。もう前夜から興奮していた一般市民はペルーの国境に近いアリカからマゼラン・ペンギンの住む南極まで試合の間はテレビ(街中にも超大型画面の映像が設置され)の前に釘付け。試合終了後、サンティアゴではいつものようにイタリア広場に集合して大騒ぎ。その数、数千人とか。そしていつものように最後は警察とぶつかり多数の逮捕者を出しました。       1次予選突破のためには2回戦の対スイス戦に勝つ必要がありますが、月曜日のその試合はまた全国の活動を凍結するでしょう。私の働く会社でも会議室に全員が集まって大騒ぎをしながら見る予定です。

2) 父の日
母の日に比較すると認知度の低い父の日ですが、チリでもデパートなどは販売を伸ばすため宣伝活動を活発におこないました。さて新聞の報道では以前に比べるとチリの父親像とか父親自身の考え方が替わってきており、特に顕著なのは家族重視感とか。例えば家族と一緒にいるためには出世をするチャンスを逃しても良いが60%を越えるとか、15歳以下の子供の場合、83%の父親が子供の勉強に関し毎日でも家で一緒にしたいとしています。
私の子供は日曜日、私のために食事を作ってくれました。おいしかったです。そしてプレゼントはゴッホの画集。ちゃんとメッセージも付いていて感激しました。

3) カトリック神父の性的暴行事件
かなり前から話題のカラヂマ神父の件は、サンティアゴ大司教が調書を作成しそれをバチカンに送付して、最終決定を仰ぐことになりました。それより検察が調べて裁判所で判決を出すほうがリーゾナブルと思いますが、どうでしょう。

4) 大学中退問題
チリでは大学生の中途退学の数字が50%を越え、問題になっています。チリの大学は5年制ですが、各種専門学校(3−4年制) も中途退学率が3年制で33%、4年制のところで49%と同じような高い数字になって波紋を呼んでいます。学力不足と経済的な問題があるようです。

5) 老人問題
チリでも老齢化が進み、あと何十年もしないうちに60歳以上の人口が500万人を超えます。今週の発表ではチリの60歳以上の中高年層は3分の1以上が社会的差別にあっているとクレームしています。アジアの国と違ってラテンアメリカでは伝統的に老人を尊重すると言う考えは少なく、老人は役に立たない厄介者と考えられます。若かった時、自分たちがそう考え、振舞ってきたのだから、自分たちが老人になったとき、現在の若者からその仕打ちを受けるのをクレームするのはやや理解できかねます。また若いときから食生活を含め確固とした生活基準を持たず、だらしなく生きてくれば、60歳どころか50歳になった段階で通常の日常生活を送ることに難儀が生まれるのでしょう。それが自分にも他人にも伝わり、疎外感を味会うわけですね。フーム。

6) 世界の都市の物価
数年前には世界で物価の高い都市といえば欧州が大半だったのですが、それが変わってきました。世界の物価高都市のトップ10に日本から4つも選ばれました。東京、名古屋、横浜そして神戸です。ランキング50に入ったラテンアメリカの都市はリオ・デ・ジャネイロでした。ここにはサンティアゴが入ってほしくないですね。日本のランクが急上昇なのは為替のためですが、いつまで超円高が続くのかな?政府はそのデメリットをちゃんと考えているのかな?