(政治)

1) 税率アップに対する批判
ビッヒ元大蔵大臣がピニェラの作戦を批判。ビッヒで野党側ではありません。軍事政権時の大蔵大臣で、民生移管後の最初の選挙に右翼側の候補として登場しています。その時はエイルウィンに負けたわけですが。
彼は税率アップを批判して、現在政府が行わなければならないのはGDP国内総生産の増強で、これにより失業者を減少させ、国内経済の活性が図られるはずとしました。さらに彼はピニェラの政策は先の選挙でマルコ・エンリケ・オミナミが発表したものと同じではないかと厳しいコメント。84億ドルと言われる復興費用の歳出は国家の大問題であることは当然ですね。しかし新聞の投書欄に「そういうビッヒが80年代の前半に銀行の倒産問題が出たとき(2年前のアメリカ銀行倒産騒ぎと似ています)銀行を助けるのに厚生年金に手をつけ、老齢者を傷つける手法をとったのとどちらが良いのだろう」とありました。
一方野党側から、自分たちが政権を手にしていた20年の間、この問題(税率)を取り上げることが無かったのは失敗だったという声が出ています。
タバコ税もアップになりますが、チリ煙草社の計算ではこれにより小売価格がブランドにより20%から100%アップになるとか。これではもう煙草は買えないとなれば、煙草による癌は減少しますね。じゃ何故アルコール関連品目の税金を同じように上げないのかと言うとワインやピスコは輸出品目になっており、それらの企業に打撃を与えるのはまずいという配慮があるからです。煙草が身体に悪いから税金アップじゃありません。
地震関連ですが、南部の海岸沿いは大半が漁業で生計を立てています。しかし今回の地震とツナミで船が壊れ、仕事に就けません。そのため小さな町全体が不況の真っ只中になっています。政府の援助が緊急に必要とされています。また地震で学校が崩壊したため、今年度の入学式が遅れているところが沢山ありましたが、今週がその期限で来週から全部の学校が開校されるはずです。本当100%?
ロビンソン.クルソー島の小学校は今週開校しました。教育は国家の基礎ですからね。金がかかってもそこには予算をつぎ込むべきでしょう。 

2) 与党内部も一枚にはなっていません。国営のラ・ナシオン新聞の編集長(主幹と言うのかな)に選べれた人間を与党第1党のUDIが批判。その人間が同党の元党首を傷つけるような記事を書いたことがあるというわけですが、大変ですね。最も少し前までバチェレット万歳と言う記事を書いていたのに現在はピニェラ万歳と言うトーンになるわけで、通常の神経では働けませんね。いやプロならなんでも書けるのかな?