(一般)

1) まだ地震の話題が中心です。さてあの地震から1ヶ月たちました。地震後の1ヶ月と言うニュースを見ましたが、始めて見る場面も多く、確かに世界の歴史に残る大地震だったことが感じられました。新聞で「地震のあった2月27日とその1ヶ月後」と言う記事では同じ場所の写真が載っていましたが、地震で壊滅した地区で電柱が折れ。電線が垂れ下がっていたのに、一ヶ月後では瓦礫も片付けられほとんど元の状態でした。しかし本当に復旧作業がはかどっています。
コンセプシオンの教会の前で同じ27日の同じ時刻、朝3時45分に集会がありました。ピニェラも参加して犠牲者に追悼の意を表しました。
さてさっき出てきたイロカは学校がツナミで流されてしまったのですが、そこにプレハブの校舎が建てられ、150人の生徒が勉強を始めました。ちゃんと給食室も作られ、おいしいご馳走が配られています。ほとんどの生徒の家が家財道具をすべて失っているので、子供たちには学用品、ユニフォーム、リュックサック、靴まで全部差し入れがあったそうです。ニコニコしている子供の顔はツナミのあとの喪失感はありません。もちろんこれは一例でまだまだ復旧の波に乗れない地区もたくさんあるのは事実です。しかし、道路工事や橋の架け替えなども進んでいます。私の働く会社はパンアメリカンハイウェーに面していますが、近くの歩道橋がいくつも壊れました。そこに一部の歩道橋には、仮設の橋がつけられ労働者がそれを使用しています。臨時橋がないところでは高速で走る車の間を縫って歩行者が道を横断します。危ないなー、いつ轢かれるか分かりません。エジプトのカイロを思いだしまいた。あそこは信号がないので歩行者は道路を無理やり渡るんですよ。
今回のチリ地震の象徴のようになった店舗での商品略奪行為ですが、テレビや新聞に掲載された写真から犯人の車が割り出され、既に35台の車が押収されました。軽い気持ちで(?)スーパーマーケットに入り、他の人に混じってこそ泥をした人間がぞろぞろ捕まっているわけです。ちゃんと裁判してほしいものです。またコンセピシオンの夜間外出禁止令が解除されました。これも正常化が進んでいる証拠ですね。
チリ地震の正確な死者数はいまだに発表されていませんが、地震よりツナミでやられた人が多そうです。それも深夜の寝込みを襲われた人より、一度丘の上に逃げながら、ツナミ警報が解除された後、海岸近くに戻ったところツナミに家もろとも流された人が多かったようです。で、そのツナミ警報解除を出した海軍のツナミ研究所の所長が退任されられ、政府の危機管理事務所の所長も首になりました。
地震がさらに継続中です。余震としては7、8州で、また新しく北部の2, 3州で地震が記録されました。余震は2ヶ月は続くという予報は正しかったようですね。北部の地震は直接今回の南部地震と関係ないようですが、チリの北部も危ないという予報は以前からありました。北部地区の人々はぐらっと揺れたその後に店に駆けつけ蝋燭、懐中電灯など非常用道具を買いまくったらしい。その気持ちはよく理解できますね。

2) 航空ショー
南米最大といわれる航空ショーが今週サンティアゴで開催されました。入場料はすべて被災者救援に渡されるとか。何でも10万人以上の入場者数とか。飛行機に興味の少ない私には良くわかりませんが、世界で一番早い戦闘機とか、何十トンもの貨物を積んで長距離を飛べる貨物機とか、空港で乗客を調べるX線の最新機械なども展示されたらしい。私の働いている会社は空港に近いので、事務所の近くを航空ショーの飛行機が毎日飛んでいました。

3) ガソリン価格の上昇
今週全国でガソリン価格が上がり、今年に入っての価格上昇は100ペソにもなっています。1リットルで700ペソ(約120円)と2008年の10月に記録された価格に近づいています。原油価格の上昇と政府のオイル価格安定特別財源の使用が終了するからですが、市民生活には大きく影響しますね。