(政治)

1) ピニェラがランチリ航空の株を売却
そんなもん大ニュースにするのもどうかとおもうけど、公約から2週間遅れで彼は所持していた株を売り払いました。売り上げは15億ドルだそうです。野党はピニェラはこの株の売却による税金を逃れようとしているとその売却方法を非難しています。この他にもピニェラはまだチレビジョンTV経営権やサッカーチームのコロコロの株の件が残ってます。しかし売ろうとすれば5分で出来たことを何故遅らせたのか不思議。
それにしても新大統領は金持ちですね。税金もしっかり払い、1億ドルくらい気前良く寄付でもしたら人気が上がるのに。
新大統領に就任してから2週間ですが、あちこちの州知事、県知事の認定で間違いを犯しています。すなわち新任者が今まで借金の支払いが滞ってブラックリストに掲載されているとか、先週話題になったドイツ系コロニーで犯罪に加担していたとか、計3人ですが、ピニェラは間違いがあればそれを訂正するのは当然で、迅速な処置を行いたいと、さしてエラーを気にしていない様子です。

2) 野党連合が今回の大統領選挙の敗戦理由を検討していますが、バチェレット(前)大統領の人気を選挙に結び付けられなかったことについて、一番多い「与党連合の各党の問題」とする見解のほかに、大統領が各党を上手くリードできなかったとか。彼女の政策に問題があり国民にそっぽを向かれたとするものもあります。つまり敗戦の原因をバチェレットに向けるものですが、バチェレット人気にこれからも頼りたいとする一部のグループには受け入れられるわけがありません。来週に予定されていた野党連合の集会が延期されましたが、それはちょうどその日、バチェレットがアメリカでの集まりに招待されているからです。彼女を抜いては集会も実行できないようでは野党の将来も暗いですね。

3) 米州機構の長官にチリ人のインスルサが再任。アメリカの支援を受けたインスルサは対立する競争相手がいない状態での信任手続きを終え、職に留まることが決定しました。彼に反対するべネスエラとホンヂュラスは現在投票権がありません。彼は社会党でバチェレット側の人間でしたが、現在はピニェラの援護を受けています。

4) ボリビア
隣国ボリビアとの関係に苦慮するチリですが、今週の発表ではチリ憎しを表明するボリビア人は42%と減少し、友好関係を感じるとする人が46%まで上昇。1978以来途絶えている外交関係復活の兆しでしょうか?仲良くしましょうですね。