1) もちろん地震の話題は継続です。
私のブログにMARKさんのコメントが入りましたが、似たような投書がメルクリオ新聞に掲載されましたので、それを書きます。
「神戸とサンティアゴの地震被害の比較を単にマグニェチュードと人口の比較でするのは間違っている。神戸の場合、震源地は深度16キロでそれは街の直ぐ下だった。また人口密度はkm2で2776人。一方サンティアゴの場合、震源地はははるか離れた8州の深度35キロ地点でそれは街の近くではなく海の中だった。
また神戸の場合、略奪行為は無かったし、水道は数週間も止まっていたにもかかわらず水に困ることもなく、さらに食料品も配給があったので困らなかった。配給された物資の中に水を使わないシャンプーがあったことを書いておきたい。神戸には地震に対する理論的にも技術的にも進んだ組織があったおかげだ。私たちはそれを学ばなければならない。」
OOMORIさんが日本の「マスゴミ」と書かれていますが、日本にいても分からないこともあるわけですね。
2) この地震で亡くなった人の数が、いまひとつすっきりしませんが、452人と発表されました。ただしそのうち359人だけが確認されているとか。(?)
その地震で死亡した人の家族が裁判所に責任を求めて訴えでました。例のツナミ関連で、一時高台に避難した人がラヂオのツナミ警報解除放送を聞いて、自宅に戻ったところツナミに襲われ死亡したらしい。従ってこのツナミ警報解除を出した機関の責任を問うとするもの。どうなりますか? 死体が見つからなくても地震の後90日たてば、死亡したものと認定され保険請求などの手続きが可能となりそうです。その捜索手続きが後二日(23日まで)で終了するというので行方不明者たちの家族親族は政府の決定を不服としています。ツナミにさらわれた人は沿岸で発見できなければ、既に太平洋に持ち去られたと捜索側は考えているわけです。
3) 首都圏では地震で崩壊した建物と関連の物資をどこに廃棄するかが討議されていましたが、結局プエンテ・アルトなど8箇所に決定しました。首都圏だけで3万軒の家・建物が崩壊もしくは重大な問題を抱えており、それらの残骸をどう処理するかが大問題になっていました。何しろそのゴミの量は市内中央部にあるサンタ・ルシアの丘の1.5倍の量とか。それでもそれらのゴミ捨て場の合計容量は9百万M3を越えるとかで当面の処理は可能となりました。
ただし首都圏の場合、1985年の大地震以降に建てられた耐震構造の建物2万棟のマンションや事務所ビルの内、深刻なダメージを受けたのはたった0.3%。わずか3棟が崩壊、60棟が強い打撃を受けているが、それはリペアーは可能と見られる由。もっともその発表はそれに該当するマンションの居住者から猛烈な反発を受けています。建築業者はうわべの修理をして私たちに危ない住宅に住み続けることを強いるわけだからと言う次第。
また生活には欠かせない上水ですが、首都圏は100%、6州も100%、7州は99%、8州は85%が機能している由。一番被害の大きかった8州のすべての家庭に水が戻るのは2ヶ月後らしい。私の会社の人間との電話連絡では、その8州にも通常の生活が戻りつつあり、電気、電話、インターネットなどはほとんど正常化、スーパーマーケットなどもオープンしているらしい。値段は少し上がったが品揃えはあるらしい。良かった。
4) その関連ですが、外国人観光客を呼ぶためのキャンペーンが始まります。主要対象国はアメリカ、ブラジル、中国の3カ国とか。北のビクーニャが住む砂漠から、南のパタゴニア、また太平洋のイースター島までの各地の観光地の安全性と希少価値を訴えるというわけです。インフルエンサの後のメキシコ、大洪水のあとのニューオリンズでのキャンペーンを参考にしている由。
ピチレムではサーファーを呼んでサーフィン大会の催しが市町村、軍共同で開催されるとか。ツナミで押し流されたイメージを取り戻す正常化の一歩ですね。
5) ビッグ・マックの値段
私はこの種の食べ物が嫌いなのでその店に入ることはありませんが、統計数字として。世界で一番高いのはノールウェイで6.9ドル、欧州エウロ圏は4ドル、アメリカと日本はほぼ同じで3.6ドル、チリは1.9ドル、一番安いのは中国で1.8ドルの由。
ついでに、地震の後に売り上げが伸びたのはテレビと携帯電話だった由。