(一般)

今週の話題のトップはビーニャの音楽祭でした。多くの人が夜遅くまでテレビの前にはべりついていましたが、地震のため最後は中止になり、尻すぼみ。大勢の観客、参加したアーチストも帰国していきました。
しかしそれほど、今回の地震は強烈でした。新聞の記事では1900年以来の世界地震ランキングの10位とか。ご存知ですか1位もチリですよ。1960年のバルディビア地震リヒテルでマグネチュード9.6. このときチリからのツナミが三陸沖に押し寄せチリ津波として知られていますね。他の大地震はアラスカ、スマトラなどです。(今回のチリ地震は8.5)地震の被害のあったのは幅350キロ圏内とか。死亡者は1000名を越えそうで、まだ増加する見込み。
地震で崩壊した建物をプロのチームが調べていますが、きわめて古い建物(そのほとんどがアドベで作られています)が崩壊したのは理解できますが、出来て間もない建築物の崩壊は手抜き工事、それをチェックする機能が働いていなかったことが考えられ、地震騒ぎが収まった後、その問題の深刻さが増しそうです。そんなアパートを購入した人は誰に文句を言えばいいのかな?
サンティアゴの各地でまだ電気、電話、水が止まっていますが、スーパーマーケットは通常の営業を始めました。土曜日停止されていた地下鉄のサービスも安全性が確認されてから走り始め、月曜日にはほとんどの路線で正常運航とか。また市内のバスも正常化しました。
で、一番問題が残りそうなのは飛行場です。空港事務所など建物の崩壊、滑走路の亀裂が目立ち、すぐに営業が開始されるとは思えません。チリを訪問する計画を持っている人には大変な障害です。

それから来週から始まるはずだった義務教育の学校は1週間遅らせ3月8日始まりになりました。

しかし悲しいですね。こうした地震のニュースの中で、スーパーマーケットに一般人が大量に侵入して物を盗んでいくのは。テレビのニュースに顔も出ているのだから、警察も彼らを逮捕すればよいのでしょうが、避難者を助ける仕事をしなければいけない警察がこうして事件にかかわるのは惨めですね。
ペルーのナスカと言えば、マチュピチュほどではありませんが、遺跡として有名です。プレ・インカのナスカ文明の場所で、そこには空からしか分からない地上図絵が砂漠の上に書かれています。それをセスナ機に乗って観察するわけです。私もずっと昔をそれを見ました。今週チリ人観光客3名を載せたセスナが地面に激突、3名とも死亡しました。しかし彼らは幸せな夢を実現していたわけで、事故っていつどこであるかわかりませんからね。
犯罪の増加は近年チリの最大の問題ですが、ピニェラは犯罪を阻止、防止するのに全力を挙げると選挙のときから宣言していました。今週何と彼の政権で重要な職につく人間の家に泥棒が入り、家族を縛り上げ、金品を盗んででいきました。しかしこの先4年間のピニェラの責任は重いですね。公約を実行してしっかり働いてほしいです。