(経済)

1) 株式市場
チリの株式市場は順調です。金曜日はやや下げましたが、今週、3860ポイントまで上がり、それは過去最高の新記録でした。今年に入って7.8%のアップを記録し、ラテンアメリカではもっともすばらしい数字です。
せやけど、チリは小さな国やから、アメリカ・欧州が落ち込めば、そのあと少ししてから、ここにも寒い風が吹き始めるんやろな。
さて1月の経済成長が4−5%を記録しそうで、08年5月以来の高い数字になりそうです。工業生産が順調に回復しているのが注目されます。
すると組合側は最低賃金のアップを声を上げて要求し始めるでしょうね。確かにCUT(労働者連合)は10年の最低賃金を現行の159000ペソから186000ペソへの大幅アップを要求しています。(今年は消費者物価指数の上昇がないので、これは純粋の昇給となるため)
さてドル為替の対チリペソは1ドル533ペソと高値でとどまっていますが、この先、急激に落ち込むことは避けられないと見ます。さらにユーロが米ドルと共に落ちれば、世界経済危機の再燃です。それを救う神風はイスラエル対イランの戦争でしょうが、アメリカ・イスラエル組が勝たなければ、アラブの親米派サウデゥアラビアが今までと違ってアメリカと距離を置くだろうから、石油価格は生産者側の思う壺、すなわち超高値据え置きになり、世界の経済に大打撃でしょうね。そんなことが本当に2010年に起こるの?って言われそうですね。可能性は、もちろん、ありですね。

2) 銅に順風
5ヶ月連続で銅の輸出が増加しています。銅の価格は1ポンド3ドルを越え、生産者に高い意欲を与えていますが、先月1月はなんと前年対比111%の大幅アップとなりました。輸出総額は昨年1月16億ドルだったのが、今年は36億ドルです。しかし銅の価格の上昇はいつも言うようにチリにとって神風ですね。

3) 自動車の販売が急上昇
1月の新車の販売は昨年1月の2倍になりました。19700台の販売で、歴史的に2008年に次ぐ2位の数字。チリ国経済が持ち直してきたのと、国民が先は暗くないと判断しているからでしょう。しかしそんなに上手くいくかな?
同じように銀行は今年の消費者用クレヂットは少なくとも10%は増加すると見込んでいる由。サッカーのワールドカップで大型液晶テレビがバカ売れするとか。