(政治)

1) 各省の政務次官が発表になる。大臣クラスよりやや政党関係者が増加していた。ピニェラが気を使ったのだろう。しかしスポーツ関連のセクションのトップにサッカーの人気チーム・コロコロの社長を起用したのはどうだろう。自分が大株主なのを利用したわけだが、公私混同としか見られない。
現与党側からPPD党の人間が一人抜擢されている。

2) ピニェラは当初の公約を全部、実行できないかもしれないと怒っているが、その理由は前年09年度の収支が大幅赤字で、その穴埋めのために今年度の予算の一部が使われてしまうと言うもの。と、バチェレット現政権を批判したら、現政府側は恥じらいもなく、しらっとした顔で昨年は世界経済危機で、それがチリ社会に大きな影響を与えないため、私たちが努力したことは誰でも知っていると国の大赤字の説明。
さて国家予算をこれからも毎年、拡大していくものと捉え、それをベースに国の将来を設計するのはいかがなものかと新聞の論調に載りましたが、常に国家経済が拡大するものと考えるのは麻薬のようなものですね。

3) そのピニェラですが、彼はランチリの大株主です。その保有株を彼と並ぶ大株主のクエト家に乙波しました。これが成立すると、次はチレビジョン・テレビの株の売渡になりますね。先週のラス・コンデス病院の株の売り渡しで4千万ドルほど手にしたそうですが、全部の株を売り払えば10数億ドルにもなるそうで、それを手にして、どう活用するのかな?
さて彼の大統領就任式にボリビアの大統領は出席を確認、ペルーはまだ明確の回答をしていません。

4) バチェレットはハイチやグアテマラなどを訪問中ですが、あと1ヶ月もしないで大統領職を終えるのですから、各地を回って一国の元首として、これからのチリについて発言するのはどんなものでしょうか?グアテマラでは同国と自由貿易協定を締結し、協定書にサインしました。来週はメキシコでラテンアメリカ諸国のリオ会議に出席しますが、これにはピニェラも同席する予定です。
ところで彼女の政権について、コメントが出始めていますが、アイデアは良かったが、最終的にそれを実行する能力に問題があったとまとめられているようです。大統領府、教育省、大蔵省には問題があり、よくやったのは国家保全省、運輸省、経済省などで、目標達成とか。