(一般)

1) 金曜日、仕事を終えて街に戻る会社のバスに乗りました。セントロに近づくと交通渋滞で前に進みません。前を走っていたトランサンティアゴのバスから乗客が降りて歩き始めました。私も高速から一般道路に入るところでバスを降り歩き始めました。交通渋滞の理由は巨大な少女と呼ばれる操り人形が市内を歩いているため、交通遮断の箇所が続出し、あちこちで渋滞が起こっているためでした。しかしなんと百万人といわれる人がこの人形を見ようと街に繰り出し、その人形が寝て、起きて、シャワーを浴びて、服を着替え、歩き出したり、踊ったりするのを見ています、30℃の暑さの中で。テレビのニュースでもこの人形の動きを報道する場面が目立ちました。この人形はフランスから来ていますが、10メートル以上といわれる大きさなのに、実際の少女のような表情、しぐさを見せて観客を喜ばせています。本当に今週のチリのニュースはこの少女の話で持ちきりですね。

2) マチュピチュの水害
マチュピチュは遺跡として、人類遺産として世界で最高の人気を誇るものですが、今回、大雨に見舞われ多くの観光客が遺跡のふもとのアグアス・カリエンテスから動けなくなりました。その中のチリ人観光客救援にチリ政府は空軍機を派遣し、彼らをクスコからチリのイキケまで運びました。チリ人観光客は動けなくなってから急に食費が上がり、列車の中で寝たとか、雨の入ってこない場所で寝袋で寝たが、手持ちの金がそこをついて苦しい事態だったのでチリの旗を見てほっとしたとコメントしていました。私にとってマチュピチュは特に懐かしい場所ですから、観光客だけでなく遺跡にダメージがなかったかも知りたいところです。

3) 環境保全
今週、発表された世界163カ国の環境保全の順位でチリは汚染をせず環境保全に尽くしているランキングで16位に入りました。上位はアイスランド、スイス、コスタリカですが、確かにそこには工場とか石炭発電所からの黒煙といったイメージはありませんね。しかしチリの16位も立派なものです。自然を汚さないようにしたいもの。ちなみに日本は20位でした。