(政治)

1) ピニェラがどんな政権を作るか話題を呼んでいますが、彼は党派によらない、右左派の観点を超えた連合政権を唱えています。現在ハイチでチリ政府を代表して援助に当たっているのはキリスト教民主党バルデスですが、彼を新政権成立後も同職に当てると発表しました。自分たちの陣営をけずり取られた形の現政府側は、陣営の切り崩しではなくこれは人道的な立場によるものと見ています。そうかな?
誰かが新政権に協力するなら、それは現在の与党連合を辞任してから行われるべきと言われますが、どうなるでしょう。それから米州機構の長官として働くインスルサの継続推薦を新政権は援助するとコメントしました。一時、彼はその職を辞して大統領選挙に与党代表として出ることが噂されていたのですが、ピニェラは柔軟な立場を取っていますね。野党側からの 反発・批判はまだでていません。
彼は選挙疲れをいやすバケーションと時間をかけて大臣などの選定作業をするため別荘のあるフツロノに行きました。そこって友だちの江越さんが共同体建設を実施中の町で、ランコ湖に面したそこに、私も最近2度も訪問しています。なんだか世の中は狭いなと感じてしまいます。
世論調査では国民の62%が新政権は素晴らしいものになるだろうと楽観的です。この数字は彼に投票した人の数より高くフレイに投票した人間もピニェラはそう悪くはないと見ているわけですね。

2) べネスエラのチャべス大統領がピニェラを批判したことは先週のチリの風に書かれていますが、彼は同国でケーブルTVで報道されているチリのTVNの国内放送を禁止する処置を取りました。今月、アルゼンチンのメンドーサに行ったとき、ホテルのテレビでTVNを見ていましたが、これがべネスエラでは不可能になります。しかしチャべスも危機的な立場に押し込めれているのを知ってきたわけですね。ちょっと遅いか?

3) 社会党の党首が若いロッシに変わりましたが、彼は私たちは国民が変革を望んでいるのを気づかず、また年長者に気を使って若手を大統領候補にする勇気がなかったとコメント。(元大統領のラゴス米州機構代表のインスルサを候補にしようとしたことへの自己批判)さてこの先どう変わるかな?元気なことを言っている彼が、3月から労働者のデモが街を埋め尽くすなどと言い出すようでは将来性はありませんね。