(経済)

1) イランがイラクの油田を占拠と言う大事件が起こりましたが、チリではほとんど報道されません。何でかな?もっとも何故、イランが隣国に侵入と言うのがわかりません。イランは先の大統領選挙に不正があったと言う疑いが濃く、国政は動揺していますから、国民の目を外に向けるため戦争ごっこをしかけるというのはよくある手段(ペルーがしょっちゅう使っていますよね)。しかし原油価格吊り上げのための偽侵略と言う気もしますが。イランが押さえたと言われるのは現在使用されていない油田だそうですからね。しかしチリにも影響する事件なのに・・・何故報道されないのかな?原油の値段はこの先どうなるかな?
一方、銅の値段はポンド3ドル以上を維持してチリに取っては最高の状態です。

2) チリの株式市場
10、11月と続いて不調だったサンティアゴの株式市場は12月に入って好調を取り戻し、通算7%のアップで世界3位とか。チリより今月に入って好調なのはトルコとエジプトです。このまま行くと民間の厚生年金係数が上がり、チリ国民、とくに定年の近い層に喜ばれます。チリの株式市場の数字は通年では47%アップと素晴らしいものです。
それにしても世界的に見て2010年は想像されていた以上に困難な年になりそうですね。一番の問題はアメリカの不安定な状況ですが、オバマが前大統領と同じ手腕でしかないことを見せているだけに不安は大きいです。

3) 沿岸センタービルの建築再開
11ヶ月前にこの先の見通しが立たないとして建設中止になっていたチリ最大のビ ルの建設が再開されることになりました。これが中止になったとき、チリ経済の停滞を象徴するといわれましたが、今回は逆にチリ経済の回復を象徴するものと取られています。バチェレット大統領もこの式典に参列し、気合を入れて仕事をしてほしいと発破をかけていました。すぐにも1000名、来年早々には3000名の労働者がそのビル建設に働くらしい。

4)チリ人の借金は縮小
 中銀の報告ですが、チリ人の収入と借入金の関係がこの数年で一番低いレベルになったらしい。つまり収入は増加していないが、借金が減少しているらしく、景気回復が言われているにもかかわらず、チリ人は借金をして買い物をすることを控えているわけです。健全なことです。
でもこの週末、クリスマス前の最後の週末は商店街は買い物客でごった返していましたし、今年11月の車の販売は過去2年で最高の伸びと言われるのが・・・。
その中銀の見通しですが、今年の物価上昇率は1.4%減少、来年のそれは2.5%アップとか。マイナス1.4%の数字は1935年以来の低い数字。
また経済成長は今年はマイナス1.9%、来年はプラス5%ほどになりそうとか。