1) チリの評価がアップ
ムーディのチリに対する評価が2010から現行のA1が1ランクアップしてAa3になりそうです。素人の私にはそれが 実際に資金調達などの際にどの程度影響するかなど細かい数字は分かりませんが、今回の経済危機を何とか乗り切ったとし、欧州諸国並みの評価を受けるようになったことは分かります。欧州でもイギリス、スペインは苦しそうですね。
2) チリの株式市場
今週2.2%のアップを記録し、12月になってからの通算は3.4%のアップです。クリスマス前後は大きな動きはないと見られますが、年末にかけてどう動くか注目されます。
3) 今回の経済危機は前回のアジア危機よりチリ経済に与えた影響は少なかった
その例として、前回の1998年の危機で31%の私営企業は従業員の削減を図りましたが、今回はそれが20%をやや下回ったらしい。
しかし今回の経済危機は従業員の給料には影響しています。男女平均で54%の社員は26万ペソより低い給料に甘んじているらしい。特にこの影響は女性社員に顕著で、この数字が61%にアップ。手取り100万ぺソを越えているのはわずか5%とか。チリ人の普通の家庭の生活が苦しいのはこの数字で良くわかる。
4) ペトロブラス社がテルぺル買収か
私のアパートの近くのガソリンスタンドがエッソからペトロブラスに替わりましたが、そのブラジル資本の石油会社は、チリで営業するコロンビア資本のテルペル買収を計画中とか。ブラジルはエッソ(欧米資本)からチリの市場を買い上げましたが、まだ更にシェアーアップを計画しているわけですね。