(一般)

1) 夏休みが近づきましたね。数年前、アルゼンチンの最南端ウシュアイアに行ったことがありますが、既にその頃、南極向けの船はほぼ100%そこから出発していて、チリーの最南端プンタアレナスは観光客を集客する力が弱いと分かっていました。今週の新聞報道ではこの傾向は全く変わらず、相変わらずアルゼンチンの後塵を拝しているチリの観光産業の弱さを批判しています。政府が観光産業の重要性を認識していないのでしょうね。

2) その夏休みですが、チリ人家族の夏休みは、首都圏の場合71%が海岸地方に行くとしています。親戚など家族の家に泊まるのが46%、ロッヂなどを借りるのが18%、友人のところに転がり込むが11%、ホテルはわずか8%などでした。
ところで、新築家屋(アパート)の販売は苦戦ですが、不思議なことに別荘の販売は順調で、09年は過去10年間で最高の伸びだったらしい。首都から1―2時間の距離にある海岸地区に人気があり、プール、ゴルフ場などがついたマンションや一軒家が売れている由。金持ちはまだ元気があるようですね。

3) サンティアゴの公園
メトロポリタン公園は722ヘクタールの広さがあり、これはニューヨークのセントラル公園(340ヘクタール)やロンドンのハイドパーク(140ヘクタール)をはるかにしのぐものです。大きな水泳プールが二つ、動物園が一つ、ロープウェイとケーブルカーもついています。この中に日本庭園もあります。
サンティアゴにある他の公園では森林公園、ビタクラの2百周年公園、オヒギンス公園、ラ・バンデラ公園(サン・ラモン区)などが有名です。

4) ビクトル・ハラはチリでは有名な民謡歌手ですが、軍事政権によって殺害されました。その彼の葬式が今週行われバチェレットも式に参加。彼女は「36年もたってやっと彼は安心して眠れることが出来るようになった」とコメントしています。
今週の国民調査で、国民の人気がやや下がった彼女ですが、それでも任期の終了ちかくなってまだ80%近い支持を受けているのですから素晴らしいものです。次の大統領は誰がなってもこうはいきません。

5) 裁判所のドーピングテスト
2007年から毎年、裁判所関係者のドーピングテストが実施されるようになりました。今年の結果は3人が陽性となり、そのうちの一人は服用した風邪薬の影響となりましたが、残りの二人は麻薬の影響とされ、その一人ナバロ女性判事は停職処分となりそうです。麻薬犯罪を取り扱う裁判官がコカインを吸っていては仕事になりませんからね。