(経済)

1) チリがOECDに加盟
以前からその話は出ていましたが、今週、べラスコ大蔵大臣がフランスを訪問し、最終交渉をしてきたようです。この組織に入ったから、国民の生活が急に替わるわけではありませんが、先進国の仲間入りと言うことで単純に喜びたいです。

2) 物価上昇率
11月の物価上昇率はマイナス0.5%となり、過去12ヶ月の合計でマイナス2.3%になりました。来年2月までこのマイナス傾向が継続すると見られています。

3) 金の価格の上昇
昨年の終わりに1オンス600ドル台まで落ちたのに、最近は12000ドルを越えていますね。ほぼ2倍の高値。確かに世界経済の落ち込みが、金や銅への投資にまわるからでしょうね。

4) コスタネラ・センターの建設再開
昨年の経済危機で一時中断されていたサンティアゴの最大型建築の建設が再開されることになりました。7億ドルといわれる予算ですから、この建設再開で雇用増進が進み、チリ経済には明るい話題。まさか選挙対策ではないでしょうね。

5) LNG(液化天然ガス
チリのエネルギー問題の解消手段としてスポットを浴びるLMGですが、問題はチリが契約している価格が現行の国際価格と大きくかけ離れていることです。このため電力会社などは発電用にこのLNGを使用することに難色を示しています。国際価格は百万BTUで4−5ドルですが、チリはそれに10ドルもかけています。2004年にこの計画が作成され、06年に供給者選定に入り、乙波の中で最も内容の良かったブリチッシュ・ガス・グループを選出しネゴ開始、07年に21年間契約に調印したものですが、そのときには10ドルは価格としてリーゾナブルだったのですが、08年の末にはなんと3ドルまで激減し、今年に入って少しは上がったもののチリの購入価格を大きく下回っています。しかしこのLNGだけでなく原材料の価格の上下は極端ですね。