(政治)

1) 最後の大統領候補の討論会が開催されました。お互いに悪口の言い合いで見ていてあまり気持ちよくありませんでした。もうこれで討論会はおしまい。
それから最後の世論調査が発表され、人気の1位はピニェラ、2位はフレイ、3位はマルコと変わりがありません。このままだとあと30日を切った12月13日の選挙で過半数を占める候補者は出ず、上位2人が1月の決選投票に望むことになります。
いよいよテレビでの選挙宣伝、街頭での広告が認められました。と書くと選挙戦たけなわのようですが、私はぱっとしない、盛り上がらない選挙戦と見ています。与党側の候補フレイに人気がなく、したがって与野党の対決ないままピニェラの勝利で終わりそうだからです。私は最初はマルコに投票して盛り上げることにしたいですが。
テレビの選挙運動ですが、各候補の宣伝ビデオについてコメントが出ていますが、識者がそろって言うのはフレイのそれが一番インパクトがないでした。

2) バチェレット大統領はアジア訪問中。まず韓国、そして上海博覧会の中国、アジア訪問の最後はAPECに参加するためシンガポールを訪問しました。その後なんと欧州に渡ります。世界一周をして帰国ですね。任期の最後だから少々の無駄や無理は通るのでしょうね。国内問題はさておいても。
この外遊に同行したバチェレットの母親は次回 (14年)の大統領選挙に私の娘は出馬しますよとコメント。注目を浴びました。バチェレットがそういうよう母親を説得したのかな?

3) 中国のスパイ問題。ペルーで一人の軍人が逮捕されましたが、彼はチリから金をもらってペルーの情報を流していた疑いがもたれています。
APECでシンガポールに入っていたペルー大統領のガルシアは予定されていたバチェレットとの面談をキャンセルし、急いで帰国の途につきました。
しかし火のないところに煙は立たないというのが正しいのか、何でも、でっち上げても、問題を起こし国民の目を内政から対チリ問題に摩り替えようとするペルーのいつもの作戦なのか、どちらでしょう。チリ側は全く理解できないと冷ややかな反応。

4)教員組合もスト継続
   もう3週間もですよ、スト継続は。それが小さなニュースにしかなりません。   何かな?政府も放置しておくと向こうが勝手に息切れするとでも思っているのでしょうか?放置されたままの生徒にとっては許されない状況ですが。
それからあちこちの分野でストに入っていた国家公務員の来年の賃上げは4.5%に決まったようです。物価上昇率がゼロですから、実質4.5%の賃上げになり、かなり労働者にとって有利な数字ですね。