(経済)

1) 株式市場
チリの株式市場は10月マイナス1.7%で締めました。好調を続けていましたが、ここに来て一休みですね。まぁ年間では39%の大幅アップですが。

2) ドルの切り下げ
今年の初め640ペソで開始されたドルの為替相場ですが、なんと520ペソちかくまで続落しています。世界の通貨の中で今年に入って対ドルで最も切りあがったのはセイシェルで、続いてブラジル、豪州のドルが続きます。チリのペソは世界10位の切り上げでした。日本は90位と為替変動はほとんどないのようです。逆に切り下がったほうでは、ボリビアやアルゼンチンが記録されています、
ペソ高から輸入品の価格が急落し、電化製品、自動車などが買われそうです。もちろんガソリン代にも好影響ですね。

3) しかし経済回復に黄色信号
順調に回復していたチリ経済ですが、9月の経済指標は対前年1,1%のダウンを記録し、5月から毎月前年対比で上昇していた波を継続できませんでした。バチェレット大統領を含め政府全員がチリ経済回復を疑っていなかったのが、この指数のため、景気回復も一服と言う見方を受けざるを得なくなりました。10月の予想も良くなったと見る学者といやそうではないとする学者に分かれています。

4) 国民総生産
州別に大きな差が出てきました。チリでもっとも生産性の高いのは大きな鉱山がいくつもある第2州ですが、そこの数字は2万7千ドルにもなり、韓国やニュージーランド並です。一番低いのは9州で6200ドルですが、それは中国のレベルです。