(経済)

1) 銅の国際価格が急上昇です。しかし相場って言うのは面白いですね。プロの人間が予想するのと現実が全然違うみたい。彼らはBHP社の豪州の銅鉱山に生産問題があり、供給不足から値上がりするが、そのあと中国が買い抑えるので、しばらくすると下がってくるとしています。ホンマかな?昨年11月の頃の2倍の価格です。
銅の価格が上昇するとドルの値段が下がり、対ペソで540ペソを割りました。年初は640ペソですから、15%もの下落です。

2) 第5州に備蓄基地が完成しLNG液化天然ガスがチリに入ってきました。
これでもうアルゼンチンから約束された量が入ってこないとクレームする必要もありません。信用の出来ないところと商売をするのは苦しいでね。まして市民の日常生活に直接影響するエネルギーをアルゼンチンに頼るのは間違っています。ところで、その交渉をしたのはフレイ大統領の時期です。今回の措置で一般生活の基本エネルギーの確保が出来たわけです。新聞によると、アルゼンチンがLNGを必要とすれば、チリから輸出することもありうるとされています。

3) 今年の建設業界は予想されたほど悪くないと先週のチリの風に書きましたが、その続きです。家とアパートの販売合計ですが、首都圏の09年度の売り上げ予想は27200件で、昨年をやや上回ります。その内訳は70%がアパート、30%が一軒家とか。8年前までは一軒家の販売がアパートの数を押さえていたのに、年々アパートの比率が伸び、とうとう70%まできたわけです。

4) チリの輸出先のナンバー1は中国です
07年からそれまで輸出先の首位だった米国を抜き、中国がチリにとってもっとも大事な輸出先になりましたが、09年の今までの数字は更にその差が拡大し1位中国はなんと23%を占めています。2位アメリカ13%、3位日本8%でした。しかし中国の購買力は素晴らしいですね。9月の輸出統計ではすべての国が数字を落としたのに中国だけは増加しました。(チリから日本への輸出は半減でした)

5) 航空会社の経営危機
日航が経営危機に陥って、政府の援助を必要としているようですが、アメリカでも同じような動きがあり、今月、コロンビアのアビアンカとサルバドールのタカ社が合併しました。南米ではラン(チリ)が規模からすると圧倒的に1位ですが
その後を追うパナマのコパ、ブラジルのゴル、タム航空などが弱小の航空会社を合併する可能性が高いとか。

6) 失業率の低下
まだ首都圏だけの数字ですが、9月も失業率が下がりました。これで3月の12,8%を最高に6月が11.9%、9月が10.7%と順調に下がっています。もっともチリ経済が好調の頃は失業率は5―6%でしたから、まだまだ安心はできませんが。