１） マプチェ問題
今週も紛争が継続です。係争中の地区でトラックが放火され、農場の不法占拠がおこり、それを排除する警察との戦いが日常化しています。政府代表が現地入りしていますが、まともな会談も行われず、何も出来ない大臣級の政治家が渋い顔をしてテレビのニュースに出ています。
しかし今週、自分の農場に不法に侵入してきたマプチェに農場主が発砲しましたが、彼は警官が3人私のそばにいたのに警官は何も出来なかった。したがって自分が発砲したのは自己防衛とコメントしています。
２） アナルキーの警察襲撃
覆面の学生グループが火炎ビンなどを使って私服警察の事務所を急襲しました。昼の日中に私服警官が何人も銃を持って建物の近くで防衛戦をするなんてまるで映画の場面のようでした。2名の学生が逮捕されましたが、髪の毛を真ん中を残して剃りあげた異様な髪型で、彼らの家からパンフレットなども見つかっています。いろんなとグループがあるものですね。
来週11日は軍事革命記念日で、この記念日はチリ中でこうした事件がさらに頻繁に行われることは間違いありません。
３） 学力テスト
世界の５０カ国で実施される学力テストの結果をまとめた統計が発表されましたが、チリの成績はほとんど最下位に近く、関係者をがっかりさせています。その数字によるとチリの学生は先進国の学生に比較して１年遅れているらしい。つまり他の国が高２で勉強することをチリでは高３で勉強するわけですね。
さらにそれを分析した中で、各国のエリートの比較として、各国の数学でトップ５％の学生の比較では１位が韓国、２位がフィンランディア、日本は５位にはいっています。
４） 旅行
18（ディエシ・オチョと読んでください。９月１８日のことです）の建国週間に国内の旅に出るチリ人は多くいますが、それを2週間前に控えた段階でホテルのリザーブはまだ50％にしかならず、昨年の同時期の70％を大きく下回っています。しかしブラジル、アルゼンチンなど近隣諸国へのパック旅行はほとんど売り切れとのニュースもあります。
５） 肥満児童の減少
毎年増え続けていた肥満児の数がやっと止まり、小１の場合、昨年22％だったのが、5年ぶりの減少で21％になりました。食べ物に気をつけて、適宜な運動をすれば子供の肥満が防げると思いますが・・・。
