(一般)

1) 今週のトップの話題はマプチェの荘園不法占拠事件です。それを排除しようとし
た警察とマプチェが対決。警察の弾に当たってマプチェの青年が一人死亡しました。警察側は正当防衛を主張していますが、国際機関もこの事件を重く見て介入の動きを見せています。死体を解剖したところ、弾は身体の後ろから入っているので、発砲したと見られる警官は逮捕されました。もちろん1週間もすれば証拠不十分で釈放されて通常勤務に戻るでしょう。さらにこの事件を調べている検察側の人間がマプチェに襲われる事件も起きていますが、彼らもちゃんと政府組織に食い込んで情報を抜いているのでしょうね。コロンビアの左翼ゲリラファルクとマプチェが組んでいるというニュースはよく報道されます
公共バスを襲う、家屋に火をつける、農地を不法占拠するなど彼らはやりたい放題ですが、世界に味方がいる感じで、地方自治体や政府の警告・勧告は無視されています。週末にもその地区の学校が放火で延焼。グループのリーダーが1名逮捕されました。

2) 上の問題と似ている気もしますが、イースター島の住民が空港に立ち入り航空機の離着陸ができなくなりました。観光客が闇雲に増えて島の住民の生活に悪影響していると抗議するものです。

3) 新型風邪
日本や韓国ではまだ話題になっているようですが、チリではこの問題はほとんど新聞でもテレビでも報道されなくなりました。
もちろん風邪の流行がなくなったわけではないのでしょうが、マスコミに乗っても読者が反応しないので記事にならないのでしょうね。まぁ流行が一段落したのなら良いことです。

4) 雨の被害
サンティアゴが雨に弱いのは毎度のことで、チリの風の読者なら、またかと思われるだけですね。今回は45ミリの雨でしたが、道路が冠水通行不能の場所が出ています。山の手では雪になりました。
全国的にも各地で大雨になり、約300家族が避難を余儀なくされ、中央北部のラ・セレナなんか普段は雨がほとんど降らないのですが、道路が水であふれてしまったところが何箇所もあって住民を驚かせました。これは来週まで続くとの予報が出ています。