(政治)

1) 今週、エクアドルで南米国家会議が開催されました。バチェレットはそこで今まで彼女の責務だった南米会議代表の職務をエクアドルのコレア大統領に委任することになっていましたが、チャべスが通常の議事の進行を無視して、アメリカ政府がコロンビアに建設中の軍事施設を非難しはじめたので、一時、議事が混乱状態になりました。

2) ホンヂュラスの排除された大統領がチリを訪問し、バチェレットと会見しました。その後、チリ政府は彼を正当な大統領として認識していることを発表しました。チリも73年、アジェンデ政権が軍部によるクーデターで倒されていますから、他人事ではありません。しかしこのセラヤ大統領を、そのあとのテレビの特別インタビュー番組でも見ましたが、なんだか頼りない、信用性の低い、いい加減な男に見えました。彼がパジャマ姿で国から追放されたとき、隣国から国境を越えようとしたときなど、テレビのニュースに彼が出てくるたびにそう感じています。ごめん、個人的な感想です。チリの新聞の社説にはセラヤの大統領としての正当性を認識すると共に、この事態に至った彼の責任も追及する必要があるだろうとしていました。言えてる。
セラヤを特に応援するのはチャべス・グループのニカラグアエクアドルボリビアですね。そうそうアルゼンチンもべネスエラに近いです。

3) 元社会党議員のロルカ氏についての本が出版されましたが、その中にミカと呼ばれる若い女性が登場します。そのミカは今の大統領のミシェル・バチェレットですが、髪を長くしてやせた彼女の写真は1970年代のヒッピーそのものです。すごくやせていたんですね、その頃の彼女は。

4) この前、ラヂカル党問題でもめた与党連合は今週はPPD党から疑問点が出て振動が継続中ですが、これは大地震の前触れのようなものです。4代も勝ち続けた与党側の候補が、今ではどの予想でも野党候補の下になっているのですから、問題が出てこないわけがありません。誰も権力を手放したくないですからね。したがって中道のキリスト教民主党のフレイをのけ者にしても、左翼側がもっと進歩的な、先進的な、戦闘的なアイデアを出してきて、フレイに無理に飲まそうとするのは目に見えています。それが終局の始まりです。さぁ実際にどんな動きが出てくるのか楽しみですね。