1) 先週の話題にもなりましたが、若年層の犯罪の増加は最近特に目立っています。シサロと言うニックネームの付いて10歳のガキは非行青少年 の収容施設を脱走。9時間後に、アルコールを飲みながらたばこをすっているところを逮捕されました。翌日、裁判所に出頭しましたが、その彼を待つ母親が、テレビの報道陣に囲まれると、子供と同じく彼女も切れて報道陣を叩く、蹴っ飛ばすのプレーを見せ、その後逃げようとして階段でこけました。親を見て子供が育つ見本ですね。
全く逆のケースですが、バルパライソで5歳の女の子が行方不明になりました。1週間もしないうちに犯人が見つかりました。女の子は暴行された後、海に投げ込まれたらしい。木曜日、仕事でその地区に行きましたが、道路わきに風船が飾られ、たくさんの人が並んでいました。不思議に思って聞いてみると、その日、その女の子の葬式があり、その後墓地に運ばれる道だったそうです。チリは死刑のない国ですが、その犯人に限って死刑にするのが良いと60%のチリ人は考えている由。
2) 観光業者が泣いています
観光業は次世代の産業だといわれて過大な投資をしてホテルや観光客目当ての施設があちこちに完成しましたが、ドル安(ペソ高)でチリに値安感がなくなり、おまけに欧米が不景気で外国旅行に出る層が減少したことから、一部では閑古鳥がないています。サーモン業界だけではありません、観光業でも首切りが続出するかもしれませんよ。
3) 国会議員の交通違反
サンティアゴから、国会のあるバルパライソまでは100キロ超ですから、時速120キロの制限を守れば、約1時間で付くことになります。ところはサンティアゴから国会まで国会議員の場合は40分そこそこで到着します。時速150キロなんかの速度で走るからです。で、彼らは車のフロントにまるで警察関係者のような明かりを点けてそれ点灯させながら高速で走っています。もちろんそれは法律違反。テレビのカメラがその車の速度を測り、警察の取締りで捕まった彼らを取材すると、社会党の議員なんか、テレビカメラの前で、「やらせかい、君らは他にする仕事は無いのか」と反省するどころか逆襲していました。そういう議員が次の選挙でどうなるか楽しみですね。