(政治)

1) 与党連合の崩壊の危機
与党連合の最小政党のラヂカル党は与党連合の中で正当な待遇を得ていないと同党首が発言したことから、連合にひびが入ったと報道されましたが、その後、党首会談のためにそのラヂカル党党首が席に顔を見せたところ社会党の議員が後ろから裏切りものと罵倒を始め、党首はその議員に(女性なんですが)中傷は止めてくれと発言。でもこれは初めてのことではなく与党連合の統一候補を選ぶ選挙に彼が立候補したところ、社会党党首から卑猥な言葉を含む罵詈雑言を浴びています。つまりチリの社会党は上から下までそういうレベルの人間が集まっているわけです。悲しい。第3の候補になったエンリケ・オミナミはそこを嫌って独立したのでしょう。

2) ボリビア発言
久しぶりにボリビアのモラレス大統領のコメントがチリのメディアに載りました。彼はチリの大統領選挙の成り行きを見て、次の政府はピノチェットの血を引いた右翼になりそうだと発言。もちろんチリ側はこれを内政干渉とはねつけました。翌日の新聞にはモラレスが失言を陳謝と出ましたが、そんなもん誰も信じませんよね。チリ側が勝手に言っているのでしょう。

3) コロンビア問題
同国大統領がチリを訪問し、バチェレットと面談しましたが、注目されるのは、同国が国内にアメリカ軍の基地建設を認めた件で、隣国べネスエラはこれを主権侵害とし、両国の戦争のきっかけになりかねないとけん制しています。これに関してチリは明確にコロンビア側にたった発言をしました。このあとのブラジル訪問ではルラ大統領は逆に南米の安定化のためにはアメリカの介入は望ましくないとべネスエラよりのコメントをしています。南米の2極化ですね。

4) 陸軍の戦車購入時の不正問題
まだ空軍の戦闘機購入時の賄賂問題は決着していませんが、今度は陸軍の戦車購入時の不正問題で、なんと担当の元陸軍大将が武器の購入に不正はつきもので、それは民間、軍人の両方に当てはまると爆弾宣言。開いた口がふさがりません。しかしバチェレットはなぜ反応しないのかな?