(一般)

1) 国立競技場の改築
何しろ現行の競技場は40年も前のものですからね、古い。それを改築して南米でももっとも進歩したものにすると政府発表。さっそくその工事が始まるらしい。一部は屋根がついた施設になるそうです。楽しみ。
2) 住宅を購入し、その借金が払えないと差し押さえになりますが、それらの困窮者が作った団体が政府に援助を要求して活発な行動を行っています。活発と言うより過激と言うほうが当たっていますが、例えば大統領の演説会に乱入する、目抜きどおりの交通表示板の上に登り横断幕をかける、今回はサンティアゴ市内を流れるマポチョ川の川岸にテントを張って抗議行動。それが40日も継続していたのですが、折からの大雨で川の増水が見られ、これを放置すると川沿いのテントが流される可能性も出てきたことから、首都県知事は警察を使ってこれらのテントを撤去しようとしました。団体の抵抗にあい、逮捕者多数を出す事件になりました。何でもその団体は野党のUDIが援助しているので政府は甘い顔をしないというコメントもあり、いやはやですね。家を買ったけど失業して家賃が払えず、路頭に迷うのは確かに厳しいですね。
3) 大雨の被害は各地に出ていますが、サンティアゴでもカンパメントと呼ばれる貧困者階層の人たちの掘っ立て小屋が集まった地区は屋根からの雨漏り、排水設備が無いのでほとんど家に床下浸水と通常に生活できません。サンティアゴとメンドーサを結ぶ国際ルートは国境近くで150センチの積雪となり、水曜日から交通遮断。トラックはどこにもいけず、運転手も荷物も放置されました。やっと日曜日に一部のトラックの走行が認められました。
4) 教育改革
まだ一部の高校で学校閉鎖が続いているようですが、ニュースの量が減っています。問題になりそうなのは、先週合意したはずなのですが、教職員組合は政府が約束の6月中にボーナスが払わなければ7月から再度ストに入るというもので、政府も約束を守ってほしいですね。
5) 新型風邪
なんとチリの感染者は4300名を越えたそうです。サッカー選手にも感染者が出て、せっかくの決勝リーグ戦に参加できない選手が出ています。患者の60%以上が未成年と言うのが目立っています。新型風邪なのに中高年には免疫があるのでしょうか?
6) 外国からの難民が過去5年で4倍になりました。その大多数はコロンビアからで、例のファルク左翼ゲリラ地区から逃げ出した人間をチリ政府がこれを人道問題として難民許可を出していることからチリに住み始めたものです。そのほかではペルー、アフガニスタンキューバパレスチナなど24カ国からとなっています。この難民の増加は国際紛争問題の拡大とチリが難民受け入れ政策を採っているからでしょう。
7) 人口増大
チリの人口は1970年には960万人でしたが、2009年に1700万人と急増、2040年には2000万人になると見られたいます。現在は一人の女性が1.9人の子供を持っているそうです。しかしチリ人の人口がなぜこんなに急増するのかな?
男性の平均寿命は76歳、女性は82歳とか。