(経済)

1) チリには経済不況はないと公言してきた政府ですが、6ヶ月連続で生産指数が降下し、特に最近発表された4月の数字があまりにもひどく、マイナス4.6%、これは不況以外の何ものでもないと見られています。今までの工業、商業に続き漁業、林業も連続低下の行列に加わりました。今年の生産成長率はマイナス1%となりそうです。
5月のインフレはマイナス0.3%で、このまま行くと、年末には通年で物価上昇率は1%になると見られています。
チリの頼みの綱の銅価格は幸いなことに上昇を続け、1ポンド当たり2.29ドルと今年度最高を記録しています。もちろん1年前と比べればひどい数字ですが。
2) にも拘らずチリ株式市場が好調の理由について識者の見解は、「株式市場は半年ほど実態を先読みしているから、不況が年末に終焉するという見込み」といっていますが、プロと言ってもこんなものですかね。そんなことが分かれば株のプロは儲かるばかりで損などしないはずですよね。