(経済)

1) どないしたんかな?チリの株式市場は絶好調で、なんとこの4月を最近10年で4番目に良い成績で終わりそうとか。数ヶ月前まで絶不調で泣いていたのに?!
これで09年に入ってから前年の落ち込みを13%も取り戻しました。日本も今月はかなり良くなりましたが、前年対比はまだまだですね。
2) 上記で疑問符をつけたのは失業率の急上昇があるからです。この3月、首都圏の失業率は唐突に13%を記録し、新たに9万人が失業し、総計で36万人が失業状態です。冬季に入る次の統計(6月発表)はさらに悪化することが見込まれています。全国統計では首都圏よりやや数字は良いものの、ここも冬季には数字の悪化が見込まれ、最悪全国合計で85万人の失業者となる見込み。
しかしスペインの場合はもっと過激で、すでに4百万人を超える失業者が記録され、それが増加しているとか。で、自国民に仕事を与えるため移民者に自国に戻るよう勧告しているらしい。その援助策としてたとえば帰国便の航空運賃を政府が負担する由。もちろん不正移民の摘発も実施中です。これにチリ人移民も入ってきます。
3) チリの国民総生産は10年には3.4%の成長が見込まれる由だが、今年は残念ながらマイナス0.5%とマイナス成長らしい。それでもメキシコ、ブラジル、アルゼンチンよりましとか。各国の厳しい状況がこうした数字になって現れているわけですね。
また一人当たりの国民総生産ですが、IMFの09年の推定ではチリは14500ドルでこれはラテンアメリカのトップです。ちなみに2位はアルゼンチンの14100ドル3位はメキシコの14000ドル。上位3国はほとんど差がないですね。
ところで中国の国民総生産は日本を追い抜き2010年には世界2位になるそうですね。時代が変わっていくのを感じさせます。
4) トラック業界のファッションショーにあたる陸上交通展示会は2年に1回開催されていますが、今年のそれは中止になりました。何しろ今年に入って売り上げは59%ダウンしているらしく、経費をかけて新らしいモデルの展示をしても売り上げが見込まれないからとか。自家用車の販売も似たようなものですが、トラック業界も厳しい現状ですね。2年前のショーで、私もブースに赴いてお客さんの接待をしたのを思い出します。
職種はまったく異なりますが、チリを代表する輸出産業だったサーモンですが、落ち込みが厳しく、たとえば当社は今年は59%ダウンになるだろうとあるサーモン会社の社長がコメントしています。
トラックもサーモンも59%の減少になっていますね???