(経済)

1) チリの株式市況が健闘とチリの風によく出てきますが、それは筆者が素人だからそう書くのでしょうね。チリはあまりにも小さな国ですから、他国の影響を受けないで独り立ちできるわけがありません。ブラジルなんてこの数年、不況を知らないように経済成長を続けていますが、それでも今回の危機は影響しています。
さてアメリカはダウ・ジョーンズなどの数字を見ると株式市場は大分よくなっているようですが、これはうそ臭いですね。AIGが政府から多額の援助を受けながら、それを幹部が山分けした事件がありました。もちろん政府もそれは事前に知っていたわけで、世論が怒り出すとしかたなくオバマも怒った顔をしました。その会社をつぶすのは簡単ですが、それをすると不良債権が全部市場に出てしまい、それによって出来る大きな穴をふたすることが出来なくなります。で、AIGを崩壊させたくないわけですね。
失業者が徐々に増加している中、アメリカがこうした事件から一気に崩壊すると・・・・チリにも影響するでしょうね。もちろん日本はそれ以上の大被害をこうむるでしょうが。
しかしアメリカドルが低落して、今年始めから見ると68ペソも下落し、今週は1ドル573ペソで終えました。つまりペソが10%以上の切りあがりです。ペソが強いというよりドルが弱いということでしょうね。
2) 薬屋さんの談合
同業者が集まって談合するのは日本ではよくあることですが、今回チリで起こった薬局問題は国民の怒りをかっています。
20年前は家族経営の薬局が四辻にあったのですが、大手資本のチェーン店が出始めるとそれらの薬局を全部淘汰してしまい。大手グループのチェーン店による販売がチリ全部の薬の売り上げの80%も占めるほどになり、市場独占。そのグループの間で談合が行われ、一斉に値上げを図ったというもの。政府も怒ったふりはしていますが、オバマが怒ったふりをするのと同じでしょう。すずめの涙くらいの罰金を払らわさせておしまいでしょうね。