(政治)

1) 今週の話題は空軍のスキャンダルですね。25機のミラージュ戦闘機をベルギーから購入したとき、空軍関係者が3百万ドルもの多額の賄賂を取っていたというもの。元空軍長官やその他の関係者が拘置されました。しかし本当に軍だけかな?政府も関係していないのかな?

これが起こった1994年は軍事政府が民生化した初代エイルウィン大統領のころです。政府は空軍に遠慮して文句を入れられなかったと言うことも考えられます。当時の防衛大臣ロハスは戦闘機購入の話が出たのは自分の時代だが、実際に契約書にサインしたのは次のフレイ政権のときで、管理責任があるとすればエイルウィンではなくフレイだと発言。

もちろんこれはフレイ大統領候補にとっては寝耳に水(?)

しかし汚職問題は空軍だけでなく、住民登録局の元局長(与党グループのPPD党関係者)が逮捕されました。6億ペソ以上の不正支出が疑われています。彼は裁判で自分の潔癖さを証明すると言っています。

2) 与党グループの主要3党(DC,PS、PPD)は次期大統領候補選出の党大会を開いています。先日の社会党(PS)に続いて民主党(PPD)も党大会でキリスト教民主党(DC)のフレイ元大統領を選出しました。
フレイはその大会に招待され、自分は(大統領として)またモネダ宮殿に戻ると演説しましたが、どうでしょうね?

3) 自主投票
国会で選挙方法の変換が確認されました。現行方式の「選挙権登録は任意、しかし投票は義務」を全く覆し、「選挙権取得は年齢が来れば自動的に、しかし投票は自主的に」としました。選挙権の自動取得に関しては4月に選挙サービス局の確認が必要とか。国会で決定された事を何故他の小さな局が手続きをする必要があるのかよく分りませんが・・・。
しかし年末の大統領選挙がこの新方式で行われるのか、現行システムで行われるのかまだはっきりしません。それから外国に住むチリ人にこれをどう適応するかもめています。

4) 隣国ボリビアは日曜日、憲法改正の是非をめぐる投票が実施されました。大統領の再選、国政と経済へのインディへナの参加権、信教の自由、ボリビアの海問題などが中心点になっています。国を2分する大変な国民投票です。どうなるかな?すぐに結果がわかりますかと記者に聞かれた政府高官は法律で20日以内に正式結果を発表しますと回答。のんびりしていますね。