(一般)

1) 夏のバケーションが話題の中心。チリは2週間の休みを取ることが多いので、1月の最初の2週間を休んだ人が職場に戻り、今週末から新しいグループが休暇に入ります。この週末にサンティアゴから25万台の車が郊外に出て行きました。テレビのニュースで見るとどこのビーチも観光客で満員です。サンティアゴの気温は今週34度まで上がりましたが、首都圏だけでなく各地で平年に比べると温度が3―4度アップらしい。そうか今年の夏は異常に暑いと私の感じたのは正しかったわけだ。海岸地方に避暑客が行くわけだ。

それから為替が1ドル400ペソ近かったのが現在600ペソを越えているので、外国人にとってチリは安く過せる国になりました。で、チリのビーチはチリ人よりアルゼンチン人のほうが多いという状況らしい。

いずれにせよ、ホテル・レストラン関係者は昨年より売上が増えたと大喜び。

2) 借金漬け

 しかしバケーションを楽しむには出費が必要ですが、チリの家庭の10%はなんと収入の75%を借金の支払いに充てる必要があるとか。それでは正常な生活は出来ません。しかし借金漬け生活は貧乏人だけではありません。最近話題になっているテレビのコメンターは税金も払えず、友だちにも借金だらけでとうとう国外に逃亡。彼はテレビ局で仕事をしているときは月に2千万ペソももらっていたそうです。しかし派手で見栄っ張りな性格は変えられないものでひそかに逃亡するさいにも飛行機の切符はファーストクラスを使ったらしい。どうせカードで払って、それも踏み倒すのでしょうね。

3) 医師の国家試験

 医師の資格を得たばかりの卒業生の試験が行われ、今回始めて外国人医師も試験を受けました。チリ人の平均点は74点で外国人平均は46点と大きな差がつきました。

もっともこの外国人医師がいなければチリの公営病院が成り立たないことははっきりしています。首都圏で(犯罪が多くて有名な)プエンテ・アルト地区なんか外国人医師が過半数を占めています。彼らはチリ人より安い給料で長時間働いていますが、それでも文句を言わないのは彼らの祖国よりは賃金が高いからでしょう。出稼ぎ労働者の問題は世界共通ですね。

4) 爆弾騒ぎ

どうしたのか、最近急激に爆弾騒ぎが増えています。スーパーマーケット近くなどに爆発物が置かれるわけです。警察の処理班が出動しますが、時々実際に爆発しています。今の所、負傷者は出ていませんが、困ったものです。

5) 誤認逮捕

犯罪の増加はチリのみならず世界中で問題になっていますが、犯罪の増加は警察の仕事を増やすことになり、従い犯人の誤認逮捕も増えることになります。今週、犯罪グループを率いているとして一人の女性が逮捕されましたが、数日して誤認と分り釈放されました。先日の殺し屋を雇って自分の夫やその友だちを殺させた女性が逮捕されましたが、その事件でも既に犯人として逮捕されていた人間がいました。もちろんそれも誤認だったわけです。犯人逮捕は必要ですが誤認では・・・いやはや。

6) チリ人の子どもの名前

 1990年ではトップ3は男の子がフアン、ホセ、セバスチャン、女の子はマリア、カミラ、ダニエラでした。それが昨年08年ではビセンテ、マチアス、マルティン。それにソフィア、コンスタンサ、アントニアでした。なんでも男の子にバラックとか女の子にマドンナもあったらしい。どんな親がそんな名前を自分の子供のつけるのかな?