(一般)

1) 大学入試の結果が発表になりました。日本と同じような学歴社会のチリは大学卒業資格が非常に重要な意味を持ちます。例えば、私の働いている会社では大卒の資格がないと管理職になれません。

つまりこの入学試験の結果が人生に大きく影響するというわけで、入試の年には予備校(日本では塾ですね)で勉強して準備を整えます。各自の試験の結果はインターネットでわかりますが、優秀な成績を取った生徒は大統領に呼ばれ朝食を共にするなどメディアで大きく報道されます。もちろん個人名だけでなくどの高校がどのランキングにあるかも報道されるわけです。

一方、視覚障害のある受験生が差別を受けたとクレームしていました。

2) 今年度のニュースランキングが発表になり始めましたが、ついこの間の国会議員が速度違反で捕まったのを政府の警察管理委員会にクレームした事件がトップ10入りするのは確実ですね。しかし与党の実力者と見られたこの男も、これで政治生命は終わりでしょうね。政治家の面汚しという声もありますが、彼にすれば、他の同僚もみんなしているのに何故自分だけこんな厳しい批判を浴びるのだろうと思っているでしょうね。

3) 質屋の繁盛

チリで通称「金持ちの叔母さん(Tia Rica)」と呼ばれる質屋が繁盛しているとか。バイオリンや電気製品のほか結婚指輪なんかも持ち込まれるらしい。来年にかけてもっとこの金持ち叔母さんははやるでしょうね。

4) 泥棒、強盗のニュースは全然珍しくないチリですが、エクアドルから来た軍事顧問の家に強盗が入りました。彼のコメントではエクアドルでは外交官の家は特別の保護を受けるがここチリでは全く配慮がないとぷんぷん。チリでは国会議員でもなんでも、官民の差別をしないのですよね。えっ?

   これに関連して、日曜日、次のような投書が新聞に掲載されました。「私は高校生です。先日メトロの車内で泥棒が女性を襲っているのを目撃し、その女性を助けるべく行動しました。犯人は次の駅で降りました。女性に感謝されて家に帰ると父親から激しく叱責を受け、泣いてしまいました。父親はなんと言うことをしたのか、泥棒グループにおまえが襲われたらどうするのかと言う訳です。私は父親に逆らっても一市民としてその女性を助けたことを誇りに思っています」どうですか?

5) 第7州のタルカでカジノが開所しました。この数ヶ月の間で第6州ランカグア、第8州のタルカワーノ、そしてタルカと次々新しいカジノが開かれています。もう全国で8箇所とか。これで新しい仕事が増え、カジノの収益の一部は地元の役所に落ちるので地域開発に役に立つと全員ニコニコ顔ですが、そうかな?1年もしないうちに閑古鳥がないてカジノが閉鎖され全員解雇という暗いニュースにならないように・・・。

6) バルパライソで年末恒例の文化祭が開催されています。各国から演劇、ダンス、音楽関係者を招き、一般市民に公開するわけです。私の娘がこの祭りを見にバルパライソに行っていますが、土曜日のチリのグループの演劇が最高によかったと電話してきました。

一般市民に無料で各種の文化運動を紹介する貴重な催し物です。

そのバルパライソとその隣町ビーニャで大晦日に派手な花火大会が催されますが、今年は100万人の人出が見込まれ、ホテル、レストランなど予約で満席とか。チリにはまだ不況風は吹いていないようです。

7) 派手に寄付金をばらまくことで有名になったファルカスがまたニュースになりました。今週は第5州のエル・キスコでネルーダ記念館に2億ペソの寄金をしました。いつまで続くのかな、この元気。

8) 先週バス代のほうが航空運賃より高いと書きましたが、28日の新聞にあるバス会社が半ページの広告を出し、プロモーション価格を発表しました。先週の半分くらいの値段です???