(経済)

1) ドルの高騰は一段落して1ドル630ペソに戻りました。ただエウロが強く880ペソまで上がっています。このためこの夏の観光シーズンに欧州からたくさんの観光客が来るといわれますが、どうかな?

しかし為替問題も不可思議ですね。韓国の通貨が切り下がり、日本通貨が切りあがり極端な対比を見せていますが、実態はどうなんでしょう。チリのペソもドルには少し強くなりましたが、エウロには負けつづけています。欧州もそれほど快適な経済状態でないことははっきりしているのですが。

イスラエルのパレスチーナ爆撃が開始され、泥沼戦争の開始でしょうが、これでアメリカ政府を牛耳るイスラエルの最後が近いと見ます。つまり世界の混乱が一層深まり、ドルの下落がひどくなるのでは。

2) 電力問題

アイセンに予定される水力発電所の建設拒否を謳うグループの活動は非常に盛んで、テレビにコマーシャルを流すほどです。だれがそんな資金を出しているのかな?それはアイセンに鉄塔を建設するビデオですが、実際に建設されてもそれを見る人は現場に住む人間以外ほとんどいないでしょうね。

それより大事なのは新しい発電源がなければチリの社会生活に影響することで、これ以上電力消費は止めましょうというコマーシャルを同時に流す必要がありそうです。

イギリスとロシアから原子力発電関係のプロが招待され、チリ政府と面談するようですが、アイセンのダム中止を叫んでいるのは原子力発電所から資金をもらっているのかな?

3) サーモン産業のピンチ

現在のサーモン産業の元凶はISAと呼ばれる病気ですが、1984年にノールウエイで始まったこの問題は97年にカナダに飛び火、アメリカには2001年、最後にチリに2007年に来てしまったらしい。この病原菌のため生産が低下し、生産工場の閉鎖のほか、サーモンを製品にする仕上げ工場にも影響し、あちこちで生産削減から従業員の首切りの話が出ています。サーモンは銅、木材と並んでチリを代表するような産業ですが、このように苦戦中です。銅は価格問題、木材は販売先の不況といずれも難問を抱えているのは既にお知らせしているとおり。