(政治)

1) この数年国鉄の不祥事が話題になっています。不必要な、もしくは不可解な支出が多くあるからですが前・元総裁などが調べられています。彼らの懐に入った分と党(選挙運動資金)に渡った分があるのでしょうね。その国鉄がなんと来年始めから営業中止を発表しました。安全管理のためという訳ですが、利用者も怒っていますね。切符を買って旅行を計画したのにどうしてくれるのだと。これでは国鉄の将来はありません。

労働組合はその安全チェックを全部の汽車の運行を止めることになる昼間にせず、操業の終わってから夜間にやれば良いとクレームしています。ラゴスサンティアゴから南部の中心の街プエルトモンまで鉄道を開通させました誇らしげだったのはほんの数年前だったのですが。いやはや。

ラゴスが大統領候補だったらこの問題は間違いなく頭痛の種ですね。

日本でJRが全部止まったら国中が麻痺ですよね。チリは国鉄よりバスのほうがはるかに国民の信頼感があるわけです。

2) 次期大統領候補のピニェラとフレイの間で、お互いにどれだけの資産を持っているか、それを明らかにするよう要求しています。しかし両方とも巨額の投資、預金がありますからね。パナマとかスイスにも隠し財産があるでしょうね。ピニェラは自分の関連する会社の営業から手を引く準備を始めたと言っていますが。

3) これも長く続く問題ですね、軍事政権下の人権問題です。軍に拷問された後、行方不明になった人間が多数います。大多数は殺されてしまったのでしょう。これらの人の家族に政府は生活援助をしていますが、先日、その行方不明者リストの中の一人がアルゼンチンで生活しているのが確認され問題になりました。家族全員が政府援助を得るため世間をだましていたわけですね。今週同じような例が何件か発見され与野党間の批判のトーンが上がっています。野党が拷問、殺害と左翼はいつも繰り返すが実際にあったことなのかとすれば、与党は人権問題を起した右翼がそれを批判するとは開いた口がふさがらないと拒否反応。

もちろん拷問があったのは事実だろうが、それを不正利用して30年も援助金を受け取っている家族も問題ではないかな?

政府は他にこのような問題がないか調査を開始した模様。