(経済)

1) 心配事
   インフレは急激に収まってきました。この先数ヶ月はインフレはゼロと予想されています。問題はチリの命綱の銅の値段です。
   わずか半年前、1ポンド4ドルを越えていたのに、現在は2ドルを大きく割って1ドルに接近中。これではコストが上がってしまったチリ鉱山では経営難になるのは自明です。
   何しろ期待の中国は在庫が多すぎて新規に購入する必要は全く無いとさえ言われています。
   わずか半年前、誰がこんな事態を予想できたでしょう。つまり誰も実態を把握していなかったということでしょうね。
   4ドルは異常な高価格で1ドルは異常な低価格ですが、誰かがそれを操っていて、現行が彼らにとって利益の出る状態なのでしょうね。
   つまり09年のチリの国家財政は破綻状態になる可能性大です。小さい政府、大きい政府の是非が世間で取りざたされますが、基盤がなければバチェレットにとって操縦する余地が小さいのは自明です。
   専門家はチリの最大の危機は来年の中ごろになるだろうと見ています。04年10.0%だった失業率はその後、9.2%、7.8%、7.1%と着実に下がってきましたが、今年、来年と逆に上昇するのは避けられないらしい。

2) アメリカのダウジョーンズも低迷が継続中ですが、チリの株式市場はこの5日間下げつづけました。
ドルは逆に上がり続け、1ドル683ペソと過去5年で最高を記録しました。値打ちのないドルが何故切り上がるのか?素人の私には、アホなドルよりさらにペソの値打ちがないと評価されている現状はどうにも理解できないのですが。
がんばれペソ。ドルよりペソの方がマシなはずだ!
わずか8ヶ月前、今年3月のことですよ、1ドル430ペソまで落ちていたのですが、それが50%も切り上がるなんて!!!銅の下落が原因の一つにしても実に不可解ですね。