(政治)

1) もちろん今週のトップニュースは地方選挙ですが、これを書いている段階では(日曜の夜10時半過ぎ)まだ結果はわかりません。雰囲気として与党側の勝利のようですが、勿論薄氷を踏む思いのようです。
多くの都市の市長を取ったRN(ピニェラの所属する党)は勝利宣言をしています。
さて日曜日の朝、マラソン練習を終えてから、投票に出かけました。私の投票所は歩いて30分くらいの所にあります。チリは投票所が男女別なので投票所になった学校に近づくと歩いているのは99%が男性です。しかもいつもとは違って老人が目立ちます。地下鉄に乗ってもこんなに老人は見ません。いつも家にいる彼らが久しぶりに外に出てきた感じです。
受付でどの教室が私の投票所か聞きます。身分証明書の番号で誰がどの投票所のどの部屋に行くか管理されているわけです。部屋の前で順番を待ちます。この規制のため投票所内での混乱はありません。私はそれほど待つことなく投票を済ませました。
チリでは投票は権利だけでなく義務なので、投票しないと後で罰金をとられます。それを防ぐには事前に投票できない理由を警察に届け出る必要があります。で、投票率はほぼ100%です。

2) バチェレットはもう国内問題にはあまりかかわりたくないと外遊を楽しむ作戦のようです。次は中米で来週イベロアメリカ公開会議に参加します。

3) 先週お知らせしたイキケの公立病院でのエイズ検査の報告不始末事件は与党内の対立に発展しています。責任をとらされそうな二人の次官クラスの人間が責任をもう一方になすりつけ、自分は無罪と主張しています。その二人は一人はDC,もう一方はPPDで同じ与党でも別の党に所属し、ここで有罪になると被選挙権を剥奪され、次の総選挙に(下院か上院)立候補できません。
結局イキケ地方担当の厚生省イキケ地方事務官が辞任要求されました。
替わりに任命されたのは同じランクのバルディヴィア担当事務官ですが、野党からその事務官はバルデヴィア駐在時、怪しい仕事振りをしていると警告。新事務官が怪しいのか有能なのか知りませんが、問題が何故発生したのか、何故放置されたのか、今何をしようとしているのかはっきりさせてもらいたいですね。

4) ヨルダンから国王夫妻が来チ。ずいぶん彼らのニュースがマスコミに出ましたが、大多数は皇后だけ。国王はほとんど話題にならず。というのは若い彼女はファッションセンスが抜群でどこにいても目立ってしまうというわけ。で、マスコミは一日中彼女を追いかけていました。まるでハリウッドの映画スターの扱いでした。