(経済)

1)毎週、鮮烈なとか、強烈なとか、恐るべき1週間がやっと終ったと書かれるとまるで何の話をしているのかと思われそうですが、世界株式市場、それに引きずられる商品市場、為替市場のことです。とにかく激しく揺れ動いて、しかし継続的に下方に転落を続け、途方もない大きな穴の底へ自由落下しているようです。
この先、ドルの下落、アメリカ国債の暴落は避けられないと見ますが、それでアメリカが世界の中心から外れたあとの仕組みを探る国際会議がアメリカで近日行われそうですが、ロシア、EU、中国のG3体制になると言う声もありますが、日本はそれにどう対応するのでしょう。
資本主義に代わる仕組みがない限り、世界の経済体制は変わらないと言われますが、改善はいつでも可能なわけで、現行の問題点を明らかにして改善してほしいものです。

3) 一応今週のチリ株式市場は少し上向きで終わりました。為替は少しドル安、チリの頼みの銅価格は異常な下げ方で少し前の半額と言う感じ。半減ですよ。原油の価格も半減ですけれど。
  こういった投機筋に操られる市場に一喜一憂するのも悲しいものです。
地道な努力なんて報われないのですかね
ブッシュは毎日のようにテレビのニュースに出ますが、苦しい表情は全く見せませんね。多分、なんでこんなに世界は動揺してるんかなと不思議なのではないでしょうか?全く分っていないということですが。

4)チリの09年の見方として、チリ有力会社の重役164人のコメントで09年は首切りが横行するだろう、会社の利益が下がるだろう、投資額が減少するだろうと、全て否定的にとらえていることが分りました。ただインフレが減少すると言う良いニュースもありそうですが。 
もっとも来年予定されている大規模投資で今のところ中止、延期になったものはありません。一番規模の大きいのはBHPの67億ドルで、日本企業のセロ・カサレ鉱山(23億ドル)もそれに入っています。
しかし09年の国家予算は見直しが必要でしょうね、バチェレットはどう対処するのか?公共投資を増やして失業者の数を増やさないようにするはすぐに思いつきますが。
マンハッタンをもじったサンハッタン(サンティアゴのマンハッタンですよ)もこの先どうなるのでしょう。派手に工事をしていたコスタネル・センターですが、先週、その近くを歩くと既に一部のビルは工事中止となっていました。
そのオーナーがアルゼンチンに出している大規模工具店の規模縮小を発表した所、アルゼンチン政府から従業員縮小案を取り消すよう依頼が出て、首切りは一時中止となったらしい。いやはや困ったことです。