(一般)

1) 経済関連ですが、チリ人の生活嗜好が変わってきたようです。チリの風で以前から指摘していますが、チリ経済の落ち込みは顕著で、それにともなってチリ人の生活が苦しくなり、したがって、映画に行く回数が減った、バーやレストランに行く回数が減った、スーパーマーケットで買い物をするとき有名ブランドでなく安いブランドの製品を買うようになった・・・とか。調査の結果では、一般市民は今年の生活は昨年より悪くなり、来年は今年より悪いだろうと自分の生活状況を予想しています。
その割には9月18日の建国記念日周辺に借金をしながら海外旅行などの大盤振る舞いをする人が多そうですが。

2) 9月11日
   世界的にはこの日はニューヨークのテロ事件が有名ですが、チリではもちろん73年の軍事革命記念日です。ピノチェットの時代に彼に反対する左翼グループがこの日に抗議行動を始め、軍事政権が終わってからもこの日(とその周辺)にそういった騒動が起こります。右翼を倒して左翼政権に戻したいとする運動が、左翼政権になってからも続くというのは理論的にはおかしいですが、騒動を起すグループが今の政権が口だけの左翼で真実の左翼でないと訴えているのか、そういった理論的なことではなく、単に街頭に出て警察軍と対峙するのが楽しいかのどちらかでしょう。昨年は警官一人がグループとの銃撃戦で射殺されています。今年も既に首都圏の大学周辺でデモ隊と警察の衝突が始まりました。
   新聞では彼らのことを無政府主義者アナーキスト)としています。

3) サンティアゴに建設中の超高層ビルは途中で高さが変更になりました。当初60階建てだったのが、現在は70階建てとして工事進行中。2010年3月に完成予定ですが、なにしろ300メートルの高さですよ。
中国やアラブ首長国に建設中の超のっぽビルには勝てませんが、300メートルのビルが建設できるのは立派なものですね。それが役に立つのかどうかは別にして。

4) 大雨の被害
   先日の大雨で南部各州に大きな被害が出ました。過去30年間になかったほどの被害といわれます。9州の州都テムコ周辺では4千戸が大被害、3千戸が軽微な被害を蒙ったと報告されています。同地の27000人の被災者の中の一人は「最後の3日間、家の中で胸まで水に漬かるありさま、良く生き延びたものだ」と語っています。農地は当然全部水浸しで、今年の収穫は期待できないと考えられます。しかし天災はいつやってくるか分かりませんから怖いですね。大雨、火山の噴火と9州は運が悪いです。政府のしっかりとした援助を期待したいです。