(一般)

1) 国際捕鯨委員会がチリのサンティアゴで開催されました。そこで今週の話題の筆頭はこれで、日本たたきがマスコミにあふれると見たのですが、実際はかなり違いました。
関係者の宿泊ホテルとなったシェラトンの前でデモがあったくらい。
表立ったところでは、バチェレットがキンタイで、世界で始めてチリを鯨の聖域とする宣言を出しました。そのキンタイというのは第5州にありますが、昔、チリ捕鯨の基地になっていたところです。現在はアンドレス・ベジョ大学の水産学科が使用しています。キンタイは私の子供たちの母親が別荘を持っているところで、私にはなじみの深いところです。
さてノールウェィから来たNGOグループの代表は記者の質問に答えて「捕鯨はノールウェィでは伝統的な漁業の一つです。ある町では大半の住民が漁業に従事しており、彼らはある時期は魚、ある時期は捕鯨をします。国全体にとって捕鯨は大きな意味を占めませんが、それらの町にとっては致命的な大問題です。ミンク鯨1052頭取ることが認められており、それ以上、またそれ以外の捕鯨はありません。(ミンクは68万頭の生存で絶滅の危機はないらしい)また捕鯨船は小さなもので数人の乗組員しかいません。私は鯨肉は美味しいと思います」

2) 大気汚染問題
今年は汚染が特にひどいようです。準非常事態宣言が頻繁に出ています。しかし同じサンティアゴでも山に近い東部は正常で、町の西部に汚染が集中です。その地区では診療所に肺や気管を痛めた患者が多くなり、対応に苦慮しているとニュースにでています。何と日曜日にもこの宣言が出て排ガス対策車も20%の走行制限になりました。普通週末は営業活動が少なくなるため空気はきれいになるものですが。

3) チャイテン町の復興
火山の噴火と河川の氾濫で町が壊滅的な打撃を受けたチャイテンに元住民が荷物を取るために短時間だけ戻ることを許されていますが、壊滅的な打撃は想像以上でテレビカメラの前で泣き崩れる人が多くいます。この町の復興は多分不可能で近くに地が町を建設するのが一番妥当だといわれています。

4) 麻薬関係者の逮捕
チリでは麻薬を扱うグループが力をつけてきていますが、その一つサンティアゴの組織に警察の手が入り、多数の逮捕者を出しました。それは特に面白いことはないのですが、そのボスに警官が電話しているのが盗聴されていました。それによると警察の親睦会にマフィアから金を出させていたらしい。警察に金を出して見返りに情報を抜くなどしていたことが分かってきました。もちろんその二人の警官は免職になり、裁判所行きですね。

5) アリカでミイラの発掘
アリカの丘はペルーとの戦いのシンボルになっている場所ですが、その岡の麓からミイラが発見されました。道路工事中だったようですが、そのミイラは4500年前のものと見られています。この地方のユタの谷とアサパの谷でもミイラの発掘が続けられており、この地方が南米で最も古い人類の生息地の一つであることは間違いないようです。

6) 地下鉄の乗降客
サンティアゴの地下鉄で一番の乗降客があるのはチリ大学駅で一日95000人、2位は陸軍学校駅で85000人でした。1号線は現在は陸軍学校駅が終点ですが、来年には私の住んでいるロス・ドミニコスまで延長されます。そのときは終点のロス・ドミニコス駅の乗降客は陸軍学校駅をはるかに超えるでしょうね。

7) 芸者の最後と言う記事が新聞に掲載されました。何故この種の記事が報道されるのか分かりませんが、チリでは芸者といえばあの有名なアニ―タが出てきますね。その記事によると日本で芸者とは歌や踊りで男性を楽しませる職業とあり、4百年の歴史持っているが絶滅の危機にあるとなっています。鯨の問題みたいですね。