(経済)

1) 原油の値段の高騰はもう世界秩序を崩壊させる可能性まではらんでいますね。国連でも世界銀行でも、なんとか基金でも世界的な機構の中でこの問題が討議されるべきですが、全く価格高騰の抑制について話が進んでいないようです。これは経済の問題で政治の問題ではないとするのは無理があります。
投機筋の規制と罰則を適応すればあっという間に適正価格に戻るはずなのですが。
それを受け、チリのドル価格が高騰し1ドル521ペソまで来ました。わずかの間に100ペソも上がりました。ドルを持っている人は喜んで、ドルを買う必要のある人は泣いているわけです。輸入業者と輸出業者もそれにあてはまりますが。
政府は特別基金の採用でオイル関連価格の安定を図ると胸を張りましたが、これだけ値上がりが続くと全く焼け石に水ですね。
これで1バリル170ドルでもなったら、チリ国中が混乱の極みになるでしょうね。

2) コデルコと軍隊
コデルコの売り上げの10%は軍隊に供出(?)することになっています。このおかしな法律は1958年からあり、軍事政権時に売上の10%とすると改訂され、それが今日まで継続されているわけです。それを廃止するようコデルコ本社から正式要請が出て国会で討議されることになりそうです。世界的に見てこんな法律をもつ国は少ないでしょうね。
何でも1990年から2007年までに、民政化してからですよ、74億ドルがこの法律で軍隊に渡ったそうです。昨年だけで何と14億ドルです。

3) チリに個人資産の秘密はない
銀行金融関連の会社に所属する重役の4人に3人はチリには個人資産の情報が市場に自由に流通していると考えています。それを罰する法律がない、もしくは量刑が異常に軽いためでしょうが、個人秘密が全部市場に流れているなんて情けないことですね。日本は大丈夫なのかな?