(政治)

1)来週の月曜日と火曜日、メルコスールの総会がアルゼンチンで開催されますが、バチェレットはアルゼンチン大統領のクリスティーナと面談を予定。バチェレットがいくら問題を抱えているといってもアルゼンチンほどではありません。現在のアルゼンチンは誰が大統領になっても打開は困難でしょうが、クリスティ−ナではとても無理なようです。

2)選挙予想
  今年10月に実施される地方選挙の予想が出始めていますが、与党連合の各党の推定は4党のうち、3党が前回の結果を下回るだろうと悲観的な見方をしています。前回の2004年選挙では与党側は47.8%とほぼ絶対多数の50%近い票を獲得しました。したがってこの数字に近づけば善しとしたいとするものの、3党はそれより下の結果に終わるだろうと見ているわけです。さて今まで左翼に投票してきた私ですが、ここで考えてしまいますね。

3)汚職問題
  与党の専売特許だった汚職も監査室の調査で野党党員が区長を勤める全国の幾つもの区で個人登録関連の仕事で不正な契約があったとなってきました。一つの区だけならその区長の個人問題と言えるでしょうが、同じ会社との不正契約が各地で出れば、党組織として便宜を図ったとしか言えませんね。違うかな?

  ところで先週のあるテレビ番組で社会党党首が招待されインタビューを受けましたが、この手の疑問があなたの関係者(党関係者と家族)にも出ていますがと質問されるとそれは終わった問題としか回答できず、重ねて質問されると怒って番組の途中に退席しています。これってひどいですね。

4)大学への援助
  一般教育法をめぐってまだ一部の学校で争議が続いています。ところで08年の政府の大学援助額が発表されましたが、全部で25ある大学のうち、1位と2位のチリ大学とカトリカ大学の2校だけで全体の40%の予算を占めています。ちょっと行き過ぎなきもしますが。それらがチリを代表する大学なわけですね。政府援助はチリ大学で43億ペソ、カトリカが36億ペソでした。

5)ペルー大統領の親書
  ガルシア大統領はチリの企業家19人に親書を送りペルーでの投資を呼びかけました。チリとペルーとは領海問題が国際法廷で争われていますが、問題を限定し、その他の分野では協調を図りたいとしているわけでしょうね。