(一般)

1) 今週のチリの話題のトップは南部アイセン地区での小型飛行機事故です。

軽飛行機が消息を立ち、数日の必死の捜索の結果、パイロットを除き9人の乗客が全員無事に救出されました。GPSが作動していなかったので墜落場所の発見が遅れ、また原生林の生い茂る現地が地上捜索隊の動きを著しく制限しましたが、最後は奇跡的にほぼ全員の救出に成功でした。しかし身動きも取れないようなところに数日閉じ込められれば全員死亡の最悪事態が恐れられたのは当然ですね。よかったよかった。

2) 例のチャイテン火山が再度活発に噴火を始めました。しかしどこまでそのエネルギ―が続くのでしょう。これを有効利用できればチリのエネルギー問題は即解決なのでしょうが。

しかしチャイテンの町はほとんど火山灰に埋もれてしまっています。それに川の流れが変わったのか、町を破壊するように縦断して流れ、同じ町を同じ所で復活するのは至難の業のようです。

3) 学生運動

一般教育法に反対する学生のデモが各地で実施されました。サンティアゴの場合、トバラバからイタリア広場まで平穏に行進しました。しかしその後、さらに街の中心(セントロ)に向った学生は警察と衝突し多数の逮捕者が出ました。

校舎が生徒に占拠されて授業を正常に行えなかった学校は冬休みを使ってそれを取り戻すと発表しています。しかし分からないのは闘争の対象になった教育法をどうするのか(選択するのか、訂正するのか)はっきりしないことで、それなら今回の闘争は何の意味があったのかと思われます。公立(国立)の教育施設が私立に劣っている問題は深刻です。

4) サンティアゴの地位

世界各地の都市の住みやすさを競うランキングがありますが、チリの首都サンティアゴはぱっとしません。08年のランキングでは前年より5つ下がって88位。ライバルのブエノス・アイレスは78位ですからね。大気汚染、犯罪の増加、公共運送の不備とか言われていますが、残念。

確かに経済活動の都市ランキングの部門では39位と世界のトップの都市と互角の勝負をしているのですが。

5) マドンナがチリ公演

揉めていましたが、結局国立競技場で12月10日彼女の公演が実施されそうです。しかし彼女なら4万枚でも5万枚でも売り切るでしょうね。

6) サンティアゴで日本アニメ展が開催中。何でも今回で6回目だそうですが、非常に盛会でチリ人の子供から大人まで幅広いそうに日本のアニメが受け入れられていることを示しています。